高校野球の夏の甲子園大会で北北海道代表の旭川志峯高校と1回戦で対戦して勝利
した広島県代表の広陵高校が2回戦への出場を辞退したことが話題となっている。
事の発端は、今年1月に同校硬式野球部の寮で禁止されているカップメンを食べた
1年生部員に、複数の2年生部員が殴るなどの暴力を行ったことだった。この情報
がSNS上を駆け巡り、真偽が入り混じった情報がネット上に広がって、生徒が登
下校中に中傷を受けたり、学校に爆破予告があったりといった被害にまで及んだ。
そして同校側は、こうした状況を鑑みて出場辞退を決断したとのことだった。
当ブログでも、「誹謗中傷行為」に対しては痛烈に批判してきたし、誹謗中傷とは、
問題やストレスを抱えている人が、自らを慰めるために他人を攻撃している行為に
過ぎず、正当化できることなど何もないし何の役にも立たないと申し上げてきた。
ゆがんだ正義感?だか何だか知らないが、やっていることはほぼ犯罪行為といって
いい。こういった輩は、法に基づいて厳粛に処罰されるべきであろう。
同校関係者の皆さんのご心中をお察し申し上げたい。
しかし一方で、新聞やテレビを中心としたオールドメディアが、ここぞとばかりに
得意のSNSやネットメディア批判を展開していることには違和感を覚える。
今回の件に関してもそうだが、新聞やテレビ等はSNSやネットメディアの情報を
引用するばかりで自ら取材した内容をほとんど報道していない。
そもそも、夏の甲子園大会は〇〇新聞社が主催なので、この件に関して本気で取材
していたのかも大いに疑問が残る。
穿った見方をすると、新聞やテレビ等はSNSやネットメディア批判を展開する
ことで話題の本質を逸らそうとしているのではないかと疑ってしまう。
今回被害者とされる人がSNSで事態を公表したのは、学校や高野連の対応を不誠
実と感じるとともに、新聞やテレビでは取り上げてもらえないので、SNSに助け
を求めなければうやむやにされてしまうという危機感があったからではないのか。
加害者側の1か月間対外試合出場停止処分と被害者が転校することになった結果を
単純に比較すると被害者が失ったものがとても大きく感じる。
新聞やテレビを中心としたオールドメディアが、忖度まみれの偏向報道やSNS等
の批判を展開するのではなく、本来の役割をしっかりと担っていれば、真偽が入り
混じった情報の氾濫も誹謗中傷の嵐も少しは治まるだろうに。
彼らにその気概も能力も備わっているように見えないのは私だけだろうか。
