今週初めに開催された『社会保障審議会介護保険部会』の資料見る限り、次期介護
保険制度改定において議題の一つとなる「居宅介護支援費への自己負担金導入」に
決着がつきそうだ。
その部会では「サービスの利用控えが生じる、 ケアマネジメントに求められる客観
性や公平性・中立性の確保が難しくなる、 ケアマネジメントを経ずに介護サービス
を利用する動きが過度なサービス利用につながる」等の理由で自己負担導入見送り
がほぼ結論付けられてた。
ここ最近の動向を見ているとそうなるだろうなと思っていたので、特に驚きはない
のだが、「居宅介護支援費への自己負担金導入」に関連して、かなり強引で無理筋の
提案が示されていたことには驚きと呆れの気持ちを持った。
それは、「住宅型有料老人ホームの入居者に係るケアマネジメントに対して、利用者
負担を求める」といった内容だった。
その部会では、「住宅型有料老人ホームでは”囲い込み”や”過剰な介護保険サービス
利用”を含めた不適切な事業運営が多くみられる」等の理由で利用者負担を求める
ターゲットにされたようだ。
そして、その場合にケアマネジメントを担当する事業者は、一般の居宅介護支援事
業者とは区分けして新たな区分を作るということらしい。そして新たな区分の指定
を受けるためにはケアマネジャーの他に生活相談員の配置を求めるとのことだ。
この提案は、どこをどう切り取っても「意味不明」としか言いようがない。
まず、『住宅型有料老人ホーム+ケアマネジャー、生活相談員』となれば、それは
もはや介護付き有料老人ホームに他ならない。これでは、わざわざ別の種類の有料
老人ホームを作った意味が全くない。
それから、ケアマネジャーと生活相談員を配置基準とする新たな区分の居宅介護支
援事業者を作る意味が分からないし、事業者側にとって指定を受けるメリットが
全く見えない。ただでさえ、「ケアマネジャーの賃金が上がらない」ことが話題と
なっているのに、事業所に(あえて余分と言わせていただく)生活相談員を配置し
てしまえば、より一層賃金は低下してしまうではないか。
先日も申し上げたが、「霞が関の官僚は”仕事を複雑にそして増やす」名人だ。
もっと簡素にそして明快にできる方法などいくらでもあるのに、「わざとか」と思う
ほど、時間と労力を必要とするやり方を強要する。
ただでさえ人手が足りていないのに、さらに非効率で人手を必要とする無駄な仕事
増やそうとしている。
こいつら、ほんとマジで〇〇なんじゃないだろうか。
