今週初めに開催された『社会保障審議会介護保険部会』において、次期介護保険
制度改定では「ケアマネジャーの資格更新制廃止」が決まるそうだ。
ただし、提案内容を見るとよくわかるが、”更新制廃止”とは名ばかりで”一定期間で
研修の受講を義務化する”ことが示されている。
つまり、実質的には何も変わらないということである。
それにしても、ケアマネジャーの資格更新制には予てから大いに疑問を持っては
いたのだが、更新に必須とされる研修の内容の方がより疑問を感じている。
今回の部会では、研修の内容についても触れられているのだが、改善策がまた頓珍
漢でかなわない。
その改善策とは、研修内容に地域格差が生じているので全国一律の内容とした方が
良いというものだった。これでは完全に”運転免許の更新”状態だ。はっきり言って
自動車運転免許の更新時に行われる研修に意義を感じている国民など皆無だろう。
その研修を受けることで、自動車の運転にかかる知識とスキルを習得できたという
人がいたらぜひお会いしてみたい。
研修とは、従業員が業務に必要な知識やスキルを習得するために、講師の指導や
勉強会に参加して学習する組織的な教育プログラムを指し、 新入社員から管理職
まで、様々な階層の従業員を対象に実施され、職務遂行能力の向上や人材育成を
目的としている。
そもそも、国(国から委託された訳の分からん利権団体)がまともな研修を作れる
はずがなかろう。
昨年受講した『主任介護支援専門員更新研修』は本当にひどかった。この研修の
内容を持って、業務に必要な知識やスキルを習得することができるとすると、この
資格の意義はまるで見い出せないことになってしまう。
特に主任介護支援専門員は、居宅介護支援事業所又は地域のケアマネジャーの活動
に対する援助及び協力を行うとともに、居宅介護支援事業所の管理者として労務・
財務管理の業務という役割がある。昨年受講した研修にそういった内容がほとんど
触れられていなかったことからも、研修を作った人が資格の内容や役割を理解でき
ていないことがわかる。
世の中には非常に有意義な研修がたくさんある。地域における実践事例をベースと
した内容や制度・ルールができた背景と経緯を踏まえた意義を詳しく解説してくれ
る内容など興味をひく、そして明日からの業務に役立つ研修はいくらでもある。
そういった研修を職場や従業者個人が主体的に選択して受講することこそが、本来
の研修の在り方だろう。当方もそういった研修には率先してスタッフに受講してい
ただくように計画している。
もう、『研修=アリバイ』にはウンザリしている。
百万歩譲って、”恒例行事”として資格更新にかかる研修の受講を必須とするのであれ
ば、その研修時間は10分程度で十分だろう。ただし、当然のことながら受講者は
研修の意義など微塵も感じず、無駄な時間と金を浪費したと思いながらルールだか
ら仕方がないとして従うことだろう。
そして、こんな〇〇〇な提案しかできない官僚にも更新制を導入してもらいたい。
