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いずれ介護支援専門員は必要とされなくなるのか?

2026.3.24

以前、『AIの革新的な進歩によりホワイトカラーの大量失業は既に始まっている』

ことを話題としたが、こうした状況を踏まえて「これから先、AIがさらに発達して

いくと、いずれ介護支援専門員は必要とされなくなるのか?」ということが業界内

で話題となることがある。

 

その問いに対して、多くの業界人は「NO」という答えを出している。

そして、その答えの根拠は、「人間による面接や対人援助技術をAIが全て模倣する

ことはできないから」といった内容が多い。

確かに、心理的な個人の内面を読み取ることや非言語的コミュニケーションを全て

把握することは、流石にAIが進歩し続けても難しいのではないかと思う。

 

ただし、介護支援専門員の業務がAIに取って代わられることの論点って、そこなの

だろうかという疑問がわく。

そもそも、現役の介護支援専門員のアセスメントやケアマネジメントにかかる技術

力には個人差があまりにも大きすぎる。また先に挙げた、心理的な個人の内面を読

み取ることについても、出来る人もいるがほとんどできていない人も少なくない。

さらには、介護保険内外のサービス利用にかかる提案や調整には、介護支援専門員

が持つ情報量や”好み”といった恣意的な要素が大きく影響している。

 

つまり、人間によるケアマネジメントは、介護支援専門員個人の技量や趣向に左右

されやすい非常に不確実であり、必ずしも公平性が担保されていない業務と捉える

ことができてしまう。

 

これから先の10年20年後に高齢者となる世代は、比較的にICTやAIになじみが

深い。また、恣意的ではなく合理主義的思考を持つ人が多い。

そう考えると不確実な人間によるケアマネジメントよりもAI等を駆使したケアマネ

ジメントを好むのではないだろうか。

事実、対面による接客よりもタッチパネルでオーダーすることやセルフレジの方が

ストレスが少ないとして好む人が増えてきている。

 

こういうことを話題にすると「認知症を発症しているなど自分の意向を適切に表現

できない方への支援がおざなりになる」という反論が聞こえてきそうである。

しかしそれは、AIの革新的な進歩とは全く論点が違うように思う。

以前、『医療侵襲行為の同意』でも取り上げた通り、認知症などによって判断能力が

低下している方への支援に対する法整備が全く追い付いていない。この点が進展し

なければ、AIを使おうが使うまいが今と状況は大きく変わらない。

 

上記に加えて人員不足や財源不足も相まって、「いずれ介護支援専門員は必要とされ

なくなるのか?」との問いには、「YES」と答えざるを得ないのではないだろうか。

仮に人間によるケアマネジメントの必要性が存在したとするならば、その担い手は

兼務する介護現場のスタッフとなることだろうと思う。

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