北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

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第3回大麻フリマストリート

2025.6.23

昨年の春から再始動した「大麻地域創造協議会」で毎月話し合いを重ね、ようやく

開始した具体的な活動が昨年8月に開催した『大麻フリマストリート』である。

そして先週の土曜日に第3回目を開催する運びとなった。

 

手間暇かけて準備したイベントであったが、またしても天候は雨だった。

悪天候にもめげずに何とか開催することはできたが、撤収が早くなってしまい、

開催予定時間内にご来場いただいたにもかかわらず、出店が終了していたため、

手ぶらでお帰りになる方もいらっしゃった。

主催者として痛恨の極みであり、この場をお借りして謝罪申し上げたい。

本当に申し訳ありませんでした。

 

それでも、開催中には多くのご来場者に恵まれた。

 

 

 

ご来場いただいた皆様、イベントを盛り上げてくださった出店者様、そしてチョー

クアートで会場に花を添えてくださった皆様

本当にありがとうございました。

 

次回は9月27日(土)に満を持して『第4回大麻フリマストリート』を開催

する予定でいる。

今回の反省を生かしつつ、より皆様に楽しんでい頂けるイベントにしたいと考えて

いる。ぜひ次回もご来場ください!

アルキタの取材

2025.6.19

先日、北海道の求人情報誌『アルキタ』さんから「地域で活躍されている方を紹介

する記事を掲載するための取材をお願いしたい」とのご依頼をいただき、昨日その

取材を受けた。

 

3年ほど前に『北海道アルバイト情報社のジョブキタ』さんの取材を受けたご縁も

あって今回の依頼となったようだ。

 

 

以前から申し上げている通り、人材確保にかかわる媒体には懐疑的であり、特に

遠方からいきなり電話をかけてきて、「御社にぴったりの人材がいます」といった類

の人材紹介会社にはウンザリしている。

しかし、今回そして前回取材でお世話になった『北海道アルバイト情報社』さんは

”地域の暮らし”をとても大切に考えていらっしゃって、地元の企業をそういった

視点で取り上げてくださっている。

この様な取り組みの延長線上に求人や求職があるという考えで運営されていること

は、求職者も企業も大切に扱われていることが実感できて非常にありがたい。

 

今日受けた取材の内容は、8月号に掲載されるらしい。

アルキタさん、取材お疲れさまでした。掲載されることが今から楽しみ!

暑い季節そして熱中症や脱水の危険性

2025.6.18

今日の江別市の最高気温は、今年最高の28℃を記録する予報となっている。

そして、ここ数日は同様の気温となるようだ。

外勤中の車内の温度は体感で30℃を超えている。

 

この様な時期になると我々の業界の人たちが気にすることは、『熱中症』である。

本州では熱中症で救急搬送されて亡くなってしまった方もいらっしゃるとの報道が

ある。熱中症と言うと、炎天下の屋外活動によって引き起こされるイメージを持つ

人もいるかもしれないが、活動性が低下して日中帯も屋内で過ごす要援護高齢者に

起きてしまうことが案外多い。

 

熱中症とは一般的に、高温多湿の環境下で長時間過ごすことによって体温調節機能

や体内の水分と塩分のバランスを崩すことによって引き起こす症状のことを指し、

めまいや吐き気といった比較的軽度の症状からけいれん発作や意識障害といった

重篤な症状を引き起こし、時として命を取られてしまうこともある。

 

高齢者は、一般成人と比較すると脱水状態になりやすく、寒暖の感覚が鈍くなり、

高温多湿の場所にいても違和感を覚えにくい。

また、汗をかく機能が衰え、体温を下げることが難しくなるとともに、喉の渇きを

感じにくく、自発的な水分摂取につながりにくい。

さらには、持病を抱えているとその危険度はさらに増してしまう。

 

高齢者の場合にはそもそも室温も体温も違和感を覚えていないことが多いため、

換気しようと窓を開けたり冷房を付けても「寒い」といって閉めたり消したりして

しまう方が多くいる。

また、喉が渇いていないのに水分摂取を促しても行動につながらないことも多い。

そして、『真水』をむやみに摂取すると体内の塩分濃度が低下してしまい、調整

しようとして水分を体内から排出する作用が働くと脱水状態が加速してしまう。

 

そのため、周囲の方々の配慮や支援が重要になってくる。

対象となる高齢者の生活習慣や嗜好に合わせて、換気や適切な水分・塩分摂取が

できるように支援する必要がある。

また、冷房機器を利用するとしても、「寒い」と感じにくい除湿機能のみを利用

するなどの工夫も必要となる。

 

薄利多売を助長する主張

2025.6.11

毎度のことと半ばあきらめてはいるのだが、

3年に1度見直しが行われる『介護報酬改定』が近づくと、決まって学者や評論家

気取りの連中が好き勝手なことを言ってることが気に障って仕方がない。

 

彼らは、何かことが起きると直接的な死活問題に発展する我々とは違って、現場が

どうなろうと影響を受けない安全な場所から、高みの見物をしながら、我々の味方

あるいは正義の味方面して万人受けしそうな能書きを垂れるのである。

彼らが決まって言うことは、「利用者の負担は増やさず、サービスの量も減らさず、

その上で介護報酬を上げろ」である。

ちょっと見識のある現場の者であれば、こうした主張を続けることで将来の自分達

にどのような悪影響が及ぶのかを知っている。

 

今は、そしてこれからは更に「人も金も足りないんだ」と改めて強く言っておく。

要介護度で単純に区分できる話ではないし誤解を生む危険性もあるが、あえてその

ことを承知の上で申し上げると、現場の者たちは「高い専門性が求められていない

生活ニーズを多く抱える要支援等の軽度者の対応に追われるあまり、より専門性の

高い生活ニーズを抱える重度要介護者の対応に手が回らない」ことを嘆いている。

そして、「専門職ではなくてもできる仕事を多く抱える”何でも屋扱い”をされるので

地位も向上しないし、おのずと所得も上がらない」と嘆くのである。

 

私が毛嫌いする連中の主張は、「人も金も潤沢にある」状況でなければ実現しないし

そういった状況であれば、その手の輩が騒がなくても実現している。さらに言えば

この連中の主張は、薄利多売を助長し我々の嘆きをさらに悪化させる結果を生む。

 

援助の必要性が高い方に手が回らなくなれば、要援護者は「介護保険制度なんて

頼りにならない」と三下り半を突き付けるであろうし、高いスキルを持つ専門職は

「この仕事にやりがいを見出せない」と現場から身を引くことであろう。

そうなると、介護保険制度は、精神論と奉仕の心に訴えかけるだけの陳腐な扱いを

受けて、体裁を保つことも一定の所得を生むこともなくなってしまうだろう。

あえてもう一度言うが「今は、そしてこれからは更に人も金も足りないんだ」

 

高齢者介護の分野で働く人だって生活者だ。

現状を維持したうえで介護報酬を上げたところで、雀の涙ほどの昇給を大きく上回

る納税や社会保険料の負担増で生活が苦しくなる一方だろう。

こうした状況がさらに悪化していけば、「私の方が支援してもらいたい」と言い出す

人が増えても不思議ではない。

 

介護保険制度の重要な理念の一つである『介護予防』って、公費でそして専門職を

潤沢にそろえて行わなければならないことなのだろうか。

例えば、我々が独立開業してからの15年間(新型コロナウイルス感染症の影響で

休眠した期間はあるが)欠かさず続けてきた介護保険外の自主活動には20~30

名の参加者がいらっしゃるのだが、中には要介護認定を受けている方もいるし、

その状態に準ずる方も多くいらっしゃる。そしてその活動は基本的に1、2名の

スタッフで対応している。さらに言えば、その活動は参加者から頂戴している年会

費で賄っている。

 

私の考えとしては、公費で対応すべき生活ニーズへの支援は、より一層絞り込み

公費外の手数を増やしていくべきであろうと思う。

そして、マ〇ケな主張を繰り返す学者や評論家気取りの連中に対しては、「応援して

くれなくていいから邪魔だけはしないで」、「少し口閉じてろ」と言いたい。

労働の対価を直接頂戴する重要性

2025.6.9

飲食業を営んでいてつくづく思ったことは、「お客様からお金を頂戴してサービスや

商品を提供することってなんて難しいことなんだろう」ということである。

 

店舗の衛生管理は当然のこととして、顧客のニーズを把握した上での商品開発から

提供マナー、収支を考えながらの適正価格の設定など、通常業務の延長線上で常に

思考し、学びながら営業を続けていかなければならない。

顧客のニーズを度返しすることはもってのほかだが、顧客の言うがままであっても

上手くはいかない。そこが何より難しい。

 

ケアマネジャーも居宅介護支援費の自己負担金の導入をきっかけにして、ご利用者

からお金を頂戴してサービス提供することがいかなるものかを考えてみても良いの

ではなかと思う。(とは言っても全額負担してもらう訳ではないので飲食店のそれと

は天と地ほどの差はあるが)

そうすると、自分達は今まで無料であることに胡坐をかいて、如何にご利用者の

ニーズに応える努力や提供マナーの研鑽を怠ってきたのかに気が付くだろう。

 

「御用聞きケアマネジャー」と呼ばれる人の多くのように、定期の訪問以外はほと

んど自分のデスクにどっかりと座り、パソコンとにらめっこしているか電話でやり

取りしかしないような仕事であれば、ファストフード店の学生アルバイトで十分に

ことが足りる。それどころか、学生アルバイトであっても接遇マナー教育は十分に

受けているので、ケアマネジャーよりも優れている面もあるかもしれない。

 

それから、集金するなり振込手続きをするなりで、自分の前をお金が通ることを目

の当たりにすることで、麻痺していた自分の仕事にかかわるお金の重要性に気が付

くきっかけにもなるのではないだろう。

公務員の中には、こうした感覚が欠落しているから平気で無駄遣いができる人もい

たりする。

 

たしかに集金は手間がかかる。

しかし、居宅介護支援以外の介護保険サービス事業者もご利用者やご家族も日々

当たり前のこととして行っている経済活動や行為を「面倒だ」の一言で片づけて

その行為を拒むような人たちが、生活者を支援する専門家としてふさわしいのか

はなはだ疑問である。まるで、米は買うものではなく貰う物だと宣う人に農林水産

大臣を任せるようなものだ。

多くの生活者が当たり前のこととしている行為を理解できない(しようとしない)

人が生活者の支援など真面にできるはずもない。

 

さらには、居宅介護支援費の自己負担金導入を猛反発している人達は、自己負担が

無くても保険料や税金という形で間接的に支払っている人達がいることや自事業所

の財務や経理が日々行われていることを理解していないのではないだろうか。

目の前のお金のことを日頃から考えてもいない者が報酬引き上げだの処遇改善だの

と訴えるなんてチャンチャラおかしい。

 

「ご利用者からお金を頂戴してサービスを提供することってなんて難しいことなん

だろう」という前提があるから、支援者として専門家としての感覚が研ぎ澄まされ

るのではないかと思う。

よくわからないものを人に提案する非礼

2025.6.6

ケアマネジャーには、「提案する」という大きな役割がある。

ご利用者やご家族の困りごとを把握して、その困りごとを解決(緩和)するために

必要と考えられる社会資源を紹介し、利用を提案する。提案に対する合意が得られ

れば、利用を調整する。

 

私は、ケアマネジャーには提案する能力=「提案力」が強く求められていると考え

ているのだが、この能力が著しく低いあるいはこの能力を発揮するための適切な

動きを取ることができていないケアマネジャーがあまりにも多いと感じている。

 

例えば、介護保険サービスを提案することとなった場合、数あるサービス事業の中

で、なぜそのサービス種別あるいはサービス事業所を提案することにしたのかを

ご利用者やご家族にわかりやすく説明できている人があまりにも少ない。

 

なぜそうなってしまうのかという一つの理由は、サービス種別やサービス事業所に

対する理解があまりにも薄いからである。その典型例は、多機能サービスの提案や

利用調整ができないケアマネジャーが非常に多いことにある。そういう人たちは、

類似する他の介護保険サービスがある中で、なぜ同サービスが当該ご利用者の困り

ごとにマッチしているのかを説明することができない。つまり、サービス種別や

サービス事業所に対する理解が不十分なため、提案できないし、提案したとしても

説得力がないので利用調整に至らないのである。

 

このような、専門家として適切な提案ができず、ご利用者やご家族の言うままに

社会資源の調整を行う人のことを「御用聞きケアマネジャー」と呼ぶのである。

長年、色んなケアマネジャーを見てきて気が付いたことがある。それは、「御用聞き

ケアマネジャー」と呼ばれる人の多くは、定期のモニタリング訪問以外はほとんど

自分のデスクにどっかりと座り、パソコンとにらめっこしているか電話でやり取り

している。そして、ご利用者の意向を尊重したサービス調整という名の下で、無用

な「お試し利用」を多投するという特徴がある。

どこにどのような社会資源があり、それぞれにどのような特徴や特色があるのかを

自分の目で見て、現場の人から聞き取りをすることをしないので、提案などできる

はずもない。

よく検証もしない、よくわからないものを人に提案することほど非礼はない。

 

2年後に控える『介護報酬改定』の内容一つに居宅介護支援費に自己負担金を導入

することが取り上げられている。それは、これまでは無料で利用することができた

ケアマネジャーによるマネジメント費用が有料になることを意味している。

そして、この導入にあれこれと屁理屈を並べて猛反発しているケアマネジャーが

多くいるが、そのほとんどは「御用聞きケアマネジャー」とその取り巻きだ。

 

そりゃ~反発するだろう。

市場の原理に基づけば、価値の低いものに金銭を支払う人はいない。

つまり、「御用聞きケアマネジャー」に自己負担を支払ってまで対応してもらいたい

と考える人はほとんどいないので、彼らは職を失う危機に迫られることになる。

自分の仕事に自信を持って価値があると言える人は、自己負担の導入に反対など

しない。

 

居宅介護支援費に自己負担金を導入することには、介護保険財政の緊縮という意味

合いもあるが、それ以外にも多くの意義があると考えている。しかし、そうした

意義を差し置いてでも、「御用聞きケアマネジャー」の淘汰に一役買ってくれるので

あれば言うことなしだ。

 

居宅介護支援費の自己負担金導入にあれこれと屁理屈を並べて猛反発している人に

対して言いたいことは山ほどあるのだが、また今度にしよう。

黒子に徹することを覚えたほうがいい

2025.6.5

どうやら医師や看護師を中心とした医療職は、医療の分野だけではなく介護の分野

においても「自分達が中心あるいは頂点にいる」という状況を誇示したいらしい。

 

先日、市内の医療機関からDXを活用したご利用者の情報連携にかかる取組の提案を

受けたのだが、「利便性において双方にメリットがある」とは名ばかりで、こちらに

一方的に負担を強いる内容となっていたことに愕然とした。

 

さらには、システム導入にあたって、我々に対して情報漏洩に関する誓約書の記載

を求めるという内容も含まれていた。

この誓約書は、就職した際に属する企業から求められる類のものだ。当該医療機関

は、法人格の違う我々のことを自分達の付属機関か何かと勘違いしているのではな

いだろうか。

当方は、ご利用者やご家族との間で個人情報使用にかかる同意を書面でいただいて

おり、スタッフとの雇用契約に際して情報漏洩にかかる誓約書を取り交わしている

ため、他所から改めて誓約を求められる筋合いはない。

 

ただ残念ながら、「治療が必要となれば診てもらわなければならないし、ご利用者を

紹介してもらうこともあるから」という打算から、こうした上から目線の無礼で

不平等な契約を承諾する事業者もいることだろう。

他の事業者がどのような契約を結ぶのかは、こちらの知るところではないのだが、

高齢者介護の分野において、医師や看護師を中心とした医療職が中心あるいは頂点

にいる状況は非常に危険であると考えている。

 

彼らの主な目的が「病気を診る」ことに対して、我々の主な目的は「生活を支える」

ことにある。「生活を支える」目的を達成する上で、「病気を診る」という手段が

必要となることは十分にあり得るのだが、あくまでも手段の一つにしか過ぎない。

ところが、彼らの手にかかると本来の目的である「生活を支える」ことがどこかへ

行ってしまい、「病気を診る」ことそのものが目的化してしまう。

その結果、ご利用者がこれまでの人生で大切にしてきた思考や習慣を度返しして、

苦行とも思える疾病管理やゴールの無いリハビリを延々と受け続けることを強要

されてしまう。

 

人は誰しも加齢とともに衰えが生じてくるが、こうした状況に対して医療は万能で

はない。また、その人らしい生活を支える上で医療が最優先事項にはならないこと

も決して少なくない。

 

ところが、彼らを中心に据えると、介護予防や科学的介護、日本慢性期医療協会が

提唱する医療介護一体型のケアプランニングという何とも貧相な発想に行き着くの

である。

その人の人生における主役は当然その人自身である。我々はその人生や生活を支え

る裏方でしかない。彼らは身の丈に合った謙虚さと黒子に徹するということを少し

覚えたほうがいい。

「もうギブアップ」と言われる前に

2025.6.4

2年後に控える『介護報酬改定』に向けて、関係各種団体が介護報酬の引き上げや

処遇改善を繰り返し訴えている。

以前も申し上げたが、その訴えは十分に理解できる。

しかし一方で、そのように訴えている人達は、「介護報酬引き上げ」が何を意味する

のかを深く考えてそう訴えているのだろうかという疑問もわいてくる。

 

介護報酬の財源の多くを支えている給与所得者は長年、物価の高騰に見合う昇給が

得られずに生活の切り詰めを余儀なくされている。

そして、要援護者の多くを占める高齢者人口は増え続けているので、現状の介護保

険サービスを維持するだけで介護報酬財源はおのずと増額が必要となる。

さらには、給与所得者である生産年齢人口は減り続けているため、現状を維持する

だけで、一人当たりの負担は増額されていく。

そこへ来て、「介護報酬引き上げ」が実行されてしまえば、介護報酬財源も一人当た

りの負担額も大幅に増額されることになる。

 

ただでさえ生活の切り詰めを余儀なくされているにも関わらず、さらに大幅な負担

を強いられたとしたら、給与所得者の中で「もうギブアップ」という人が続出して

も不思議ではないし、これから就職する世代の中には「自分の人生を犠牲にして

まで労働することに疑問を感じる」という人が出てきても不思議ではないように

思う。

 

その結果、「介護報酬引き上げ」を訴える関係各種団体は多くの国民の反感を買い、

介護保険制度が多くの国民から見放される日が来るのではないかと恐れている。

今の我が国の経済状況や人口構造から考えると、「介護報酬引き上げ」は自殺行為に

等しいのではないだろうか。

 

介護保険制度の将来を本気で考えているのであれば、「脱公的社会保険制度」を考え

るべきだろう。当ブログで繰り返し訴えていることではあるが、「何でもかんでも

介護保険」や「何でも屋」はもう卒業した方がいい。

極論すると、「公的社会保険制度は、究極に困っている人達だけが利用できる制度」

くらいの感覚を持っていた方がいいと思う。

 

そしてそのためには、公的社会保険制度の対象から外れる人の生活ニーズを支える

受け皿づくりと物価の高騰に見合う昇給が得られずにいる介護関連事業者の所得を

増やすための規制緩和に全力を注いだ方がいい。

私たちは、独立開業してからの15年、もっと言えばその以前からインフォーマル

な社会資源づくりに力を注いできた。しかし残念ながら、こうした活動は同業者等

からは特異な例として取り上げられることが多くあった。

 

こうした活動が当たり前のこととして多くの地域で取り組まれ、定着することに

よって、公的社会保険制度がより洗練されていくのではないかと思うし、私たちも

「何でも屋」ではなく専門職としての地位を築き所得向上を目指すことができるの

ではないかと考えている。

第3回 大麻フリマストリート

2025.6.3

昨年の春から再始動した「大麻地域創造協議会」で毎月話し合いを重ね、ようやく

開始した具体的な活動が昨年8月に開催した『大麻フリマストリート』である。

もちろん、この活動の目的は「大麻がより住みよい町になるための活動」という

ことにあるのだが、商店街を元気づけたいとの思いもある。

 

そして、今月21日(土)に『第3回大麻フリマストリート』を開催する運びと

なった。

 

今回は、開催に先立って前回の倍の企業からご協賛いただいた。

この場をお借りして、ご協賛いただいた企業様に御礼申し上げます。

また、当ブログでもご紹介した5月にオープンした『駅馬車』さんもこのイベント

に参加していただけることになった。

 

こうした地道な活動が、周辺地域や商店街を元気にするきっかけになればと切に

願っている。

皆様にもぜひ立ち寄っていただきたい。

地域密着型通所介護の行方

2025.6.2

早いもので今年の半分が終わった。

ちょうど昨年度の決算を終えて、今年の半年間の推移と合わせて今後の事業方針を

立てているところである。昨年度、グループ全体としてはおかげさまで順調に事業

運営を行うことができた。

しかしその中でも、地域密着型通所介護の事業運営が順調とは言えない状況がここ

数年続いている。

 

地域密着型通所介護は、2016年(平成28年)の介護保険制度改定時に新たに

創設された介護保険サービスで、元来の通所介護サービスを利用定員で区分けして

規模の小さな事業所(定員18名以下)をそのように位置づけて、それより大きな

規模を持つ事業所は今までと同じ通所介護サービスとした。

 

規模の小さい地域密着型通所介護は、その定員の少なさから一人一人に手厚くサー

ビス提供ができることや小回りが利くことから、地域社会と密接にかかわることが

できることが特徴であり、そのため事業所が所在する保険者に住民票を持つ方に

利用が限られている。

 

当方は、2016年以前から比較的規模の小さな通所介護サービスを運営していた

ため、同年の改定時には地域密着型通所介護への変更を選択したのだが、その当時

から将来の見通しが明るくない事業であると認識していた。なぜなら、人もお金も

足りなくなってくる世の中において、人とお金の無駄遣いともいえる非効率の象徴

である「小さな規模で手厚く」は、そう長く続けられないだろうと考えていたから

である。

 

案の定、介護報酬改定のたびに”狙い撃ち”されるかの如く、同事業区分の不遇が

連発された。ではなぜ予めわかっていながら同事業区分を選択し現在も運営してい

るのかと言えば、どこの会社でも採算性の高い部門とそうではない部門とがあった

りする。そしてその両方がかみ合うことによって会社全体の事業運営が円滑に進む

ということがある。当方における地域密着型通所介護事業所はそういった位置づけ

にあった。

 

しかしそれもボチボチ限界にきている。

そろそろ、以前から考えていた計画を実行に移す時が来たのかもしれない。

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