「年末年始の休みの時に限って!」と言いたくなることは良くあると思う。
大みそかの日にご利用者のご家族から「母が亡くなりました。これから葬儀の準備
をしたいのでお借りしていた電動ベッドの撤収をお願いしたい。」との連絡が入っ
た。
本来は年末年始の休暇に入っていた福祉用具の事業者に無理を言って、撤収作業を
手伝っていただいた。
「自宅で最期まで過ごしたい。」とのご利用者の意向に沿って、全力で支援体制を
組んできたこともあり、非常に残念な思いもあったし、ご冥福をお祈り申し上げた
かったが、そういった余裕は一切なく、撤収作業を終えてご自宅を後にした。
また、
年明けの2日にご利用者のご家族から「母が急遽入院することになり、父を看て
くれる人がいなくなる。どうにかしてほしい。」との相談があった。
ショートステイの利用を調整しようと、市内の施設へ連絡してはみたものの
案の定、対応は難しいとの返答ばかりであった。
幸い、他の親族が週明けまで対応が可能とのことだったため、6日からショート
ステイの利用を調整することで折り合いがついた。
在宅で介護を行う現場には、年末年始はないと言っていいだろう。
そういった時にこそ、我々の出番であり、少しでもご利用者やご家族の不安や負担
を和らげることができればと思っている。