先日、知人から「病院へ入院した時、パジャマ一式を借りる契約書にサインした
けど、使ってもいない物まで請求された。今どきの病院はこんなもんなのか?」と
怒りに満ちたトーンで相談を受けた。
よくよく話を聞いてみると、
病衣やタオル、歯ブラシといった入院時に必要となる日用品について、病院から
委託された会社との間で結んだ使用契約内容についての不満ということだった。
一昔前であれば、病衣は病院から貸し出され、タオルや歯ブラシは自分で用意する
ことが当たり前だった。
それがいつの日からかは定かではないが、自前で準備することが難しい方が増えた
こともあって、前述の委託された会社が存在するようになった。
独居高齢者、核家族、共稼ぎが増え続けるこのご時世において、そういったニーズ
はますます広がることになるだろう。
不満を漏らしていた知人が結んだ契約書を見たわけではないので、断定的にものを
言うことはできないが、病衣とタオルと月1本の歯ブラシのレンタル料金が1日に
500円とはお高い。
一月入院すると、そのお代だけで15000円負担しなければならない。
「契約内容をもう一度よく見て、使った分だけの契約なのか、使わなくても定額
料金の契約なのかを確かめたほうがいいよ。その内容によっては契約違反に該当
するかもしれないから」とだけ、アドバイスしておいた。
それにしても、金がなきゃおちおち入院もできない世の中になってしまったのかと
思うと背筋が凍る。