女優、沢尻エリカ被告の判決公判が開かれ、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑
懲役1年6月)が言い渡された。
東京・池袋で乗用車が暴走し親子を死亡させるなどした事故で、乗用車を運転して
いた飯塚幸三被告が過失運転致死傷の罪で在宅起訴された。
同件の報道では、「年齢を考慮して、執行猶予3年が言い渡されるのではないか」
と解説する者がいた。
いずれも犯罪ではあるが、違法薬物の使用や所持と2人の尊い命を奪った事故の
量刑が同等で本当にいいのだろうか。
アクセルを踏み間違えて、人の命を奪っても執行猶予が付くのであれば、運転に
問題がある高齢者でもリスクを感じずに運転することになる。
そうした状況を助長するような判決が出るのか否か、今後に注視したい。
それにしても、『アクセルとブレーキの踏み間違え』とよく報道されるが、厳密に
はそうではないように思う。
自動車の走行時には、概ねアクセルペダルに足を置く。
そして、減速や停止するときにブレーキペダルに足を置く。
つまり、走行中に減速や停止しようとするときには、アクセルペダルからブレーキ
ペダルへ足を移動させることになる。
いずれのペダルにも足を置いていない状態からいずれかのペダルに足を置く際に
間違えて、適切ではない方のペダルに足を置くことが『踏み間違え』である。
アクセルペダルに足が置いてある状態からさらにそのペダルを踏みこんでいるの
だから、踏み間違えではない。
筋肉が硬直して、横に足をスライドさせる動作ができないまま、前に足を踏み
込んでしまっていることが実情ではないかと思う。
『踏み間違えを防ぐ装置』なるものが特集されている報道をみると
「何かずれてんだよなぁ~」と思ってしまう。