昨年1年間、自宅で最期を迎えた10数名の方々との出会いと別れがあった。
100歳を超えて老衰の状態から息を引き取った方や40代で悪性腫瘍の末期状態
から最期を迎えた方など様々であった。
家族ではない専門家としてご利用者やご家族と関わっていた私ではあるが、やはり
人間。別れは辛いものであり、悲しみに暮れるご家族を見ると身につまされる思い
がこみ上げてくる。
また、ただ悲しみに暮れるのではなく、専門家として職務を全うできたのだろうか
と自問自答する日々が続く。
ただ、ご家族から「最後まで家に居たいと言っていた本人の思いをかなえてくれて
ありがとう。」と言われると少し救われた気持ちになる。
私たちは、『望まずして、施設や病院を選ばなければならない方』を一人でも
減らすことができればという理念を掲げて事業を営んでいる。
その理念を実現するためには、やらなければならないことが山積みされている。
来年の4月には、『看護小規模多機能型居宅介護』事業を開設する予定でいる。
この事業については、後日詳しく解説したいと考えている。