ここのところ、『新型コロナウイルス感染対策』で頭が一杯になっている。
知人の飲食店経営者は、外出自粛ムードにやられてしまい、頭を悩ませている様子
であるが、我々の業種にはもう一つの悩みがある。
支援を受けなければ、日常生活を維持することが難しい方々が、万一同ウイルスの
保菌者となってしまった場合の対処である。
当然のことながら、積極的な治療が必要な状態となれば、入院して治療を受ける
ことになるだろう。しかし、中には「自宅療養が適当」と判断される場合も少なく
ないため、在宅におけるケアが必要となる。
在宅されている方々をケアする我々には、医療機関のように隔離して対処すること
は難しく、他のご利用者への感染拡大を防ぐ手立てが脆弱と言わざるを得ない。
また、某クルーズ船の対応を見る限り、専門的な知識を持つ者が感染し、その者が
感染源となって、同ウイルスの感染が拡大している現状を見ると、我々が感染拡大
を助長してしまうのではないかという不安も大きい。
そのため、欠かすことができない支援とそこまでではない支援との区分け、延期
しても大きな支障をきたさない催し等の中断、スタッフが感染源にならないための
防備や健康管理など一つ一つ整理しながら事業の運営を考えなければならない。
他にも考えなければならないことが山積している状況の中で起きた今回の『新型
コロナウイルス感染』は、まさに「泣きっ面に蜂」である。
正しい情報を得ることと、冷静な判断が求められるところである。