先日、担当していたご利用者がご自宅でお亡くなりになった。
ご家族の懸命の介護を受けて、ご利用者の希望通りに最期をご自宅でご家族に
見守られながらの旅立ちとなった。
「もう少しできることはなかっただろうか。」という自問は尽きないが、
最後まで苦しむことなく、旅立つことができたという点においては、ご家族も
かかわった専門職も満足といえるかもしれない。
ご家族のたっての希望を受けて、息を引き取った直後に、ご家族と関係者一同が
涙を流しながら万歳三唱する一幕があった。
そして、葬儀の準備をする段階となったときにご家族から「本州にいる兄弟に
こちらへ来てもらうべきかどうかで迷っている。」との悩みを打ち明けられた。
詳しく話を聞くと、『緊急事態宣言』が発令された地域にお住まいとのことだ。
他人の私がとやかく言うことではなかったため明言は控えたが、「他界されたご利
用者の配偶者は新型コロナウイルス感染症にかかると命を落とす可能性がある疾患
をお持ちであることには考慮したほうが良いかもしれない。」とだけ伝えた。
親兄弟の旅立ちを見送ることは多くの方が大切にしていることではないかと思う。
そんな大切な気持ちを引き裂く新型コロナウイルスには恨みしか感じえない。
そして、この状況に有効な手当てを講じず、国民に丸投げして、事態の収束を神頼
みする国のリーダー。
さらに言えば、国民から徴収した税金をまるで自分の財産のように考え、苦しみ
あえいでいる国民をしり目に出し渋り政策を唱える財務官僚。
無能な舵取り役は百害あって一利なし。