先日、当方の施設に例の『アベノマスク』が届いた。
中身を開けてみたものの、「小さい!薄い!気密性がない!」の三拍子が揃って
おり、とても現場で使える代物ではなかった。
即座に、「どうしようもなくなった時」用にと倉庫へ直行することとなった。
このマスクに投じた国の予算は、466億円と言われている。
倉庫の肥やしにするために、巨額の国費を投じたのかと思うと、涙が出てくる。
我が国のリーダーは「馬鹿なの?」
それとも、こんな人を国政に送り出した我々が「馬鹿なの?」
ただ、そんなことを嘆いていても新型コロナウイルスは消滅してくれない。
我々がかかわるご利用者の中には、「感染が疑われる状態であっても、自宅待機を
課せられた状態であっても今日、明日の介護」を必要としている方が数多くいる。
早速、出入りを含めて他のご利用者と接触することのない隔離部屋を急増して、
感染対策防具をかき集め、いつ来るともわからない緊急事態に備えている。
休業補償もされないまま営業の自粛や短縮を迫られる業種の方々は本当に大変な
思いをされていることだろうが、自らが感染するリスクを抱えながら医療や介護
に従事する業種もまた恐怖との戦いである。
無策のまま、事態の終息を神頼みする国のリーダーに代わって、こちらが神頼み
したい。「お願いだから、早く辞めてくれ~」