「なんで、先生と名の付く人たちは、こうもエラそうな態度をとるのか」という
話題をよく耳にする。
その疑問への答えはいたって簡単である。
周囲がそういった『先生』を崇め奉り、煽てるからである。
ではなぜ、周囲はそういった態度をとるのかというと、『先生』の多くは特殊な
技能や知識、権力や権限を持っていて、それらは人々の生活や生命に直結するから
であろう。
人間は誰しも煽てられると木に上るものである。
そして、上から下の者たちを見下ろすのである。
私が今まで出会った『政治家、医者、弁護士』は、特にこの傾向が強い。
そして、その『先生』たちは、崇め奉られていても、「尊敬」されていないことに
は気が付いていない。
技術や知識、常識や道徳心が著しくかけている『先生』などには、手を合わせて
ありがたがる必要など全くない。ましてや、「生涯同じ先生に」などと思う必要も
ない。
あくまでも私見ではあるが、殺人を嘱託したALS患者だった女性は「尊敬する
先生」だからお願いしたのではないだろう。自分の思いを遂げてくれる人で
あれば、看護師だろうと事務員だろうと誰でもよかったのではないだろうか。
その根拠として、ALS患者だった女性はその医者へ多額の報酬を支払っていたこと
が後日明らかになった。
『お金で解決する尊敬』など、どんな理屈を唱えても無理がある。
それにしても、『間抜けな先生』を煽てて、いいように使っている下々の者の方が
「したたか」なのかもしれない。