北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

独占による弊害

2020.8.20

『独占』とは、文字通り『ひとりじめ』することであるが、

社会経済においては、一つの企業が販売市場を支配することを指す。

 

企業側としては、競争相手がいなければ、自社の利益が脅かされる心配はなく、

価格設定も自由に行えるため、効率的に大きな利益をあげることができる

『おいしいシチュエーション』といえる。

そのため、各企業はそういったシチュエーションを目指して商品開発などを行う。

 

営利を追求する企業が、そういったシチュエーションを目指すこと自体は特に悪い

ことではないし、至極当然である。

 

しかし、人間は欲深い生き物であるため、おいしいシチュエーションを「さらに

おいしくしよう!できるだけ長くその状況を続けよう!」と悪智恵を働かせるので

ある。

そして、粗悪な商品を高値で売り、より多くの利益を上げようとしたり、競争相手

となりうる新規参入企業の邪魔をしたりするのである。

 

「暴利をむさぼっている」ことを知っていたとしても、それでも消費する価値が

あれば、その商品は売れ続けることであろう。

そこで話が終われば、「あの会社、うまいことやったな!」で済むことになるが、

欲深さを追求した結果は決まって悲惨な末路をたどる。

粗悪な商品を売り出したことで、事故が起きたり、健康被害が出たりする。

 

誰も成し遂げなかったこと(思いつかなかったこと)を先駆的に始めた人(企業)

に対して敬意は評するが、「独占し続けよう」という思考は賛同できない。

 

江別市内にも、様々な業種で『独占状態』のものがある。

無論、結果的に独占状態になってしまう場合もあるので、そのこと自体を批判する

つもりはない。

それでも、長期的な健全化を鑑みれば、独占状態は解消するべきであろう。

 

我々の業界でも、『訪問診療』がほぼ独占の状態にある。

1日も早くこの状態が解消されることを強く願う。