先ほど
厚生労働省は来年4月の介護報酬改定で、利用者の通院に同行するケアマネジャー
に対する評価を新設する方針を固め居宅介護支援を俎上に載せた10月30日の審議
会で提案。厚労省の昨年度の調査結果によると、医療機関を受診する利用者に
同行したことが「ある」と答えたケアマネは53.3%。その理由では、「本人が
必要な情報を医師に説明できない(73.1%)」「医師からの指導を本人が理解
できない(64.4%)」が多い。現行では特に報酬上の評価が得られないものの、
必要に応じて支援にあたっているケアマネが少なくないのが実情だ。
との報道を見た。
ケアマネジャーは「お金にならないことはやらない」という職種ではない。
必要性が高ければ、報酬外の仕事でも積極的に行う人たちばかりである。でも、
その善意や熱意に国は甘えてきた。
そうした意味では、「新たな加算の創設を検討する」ことは歓迎したい。
ただ、今回の調査対象に経験年数が少ない者や担当件数がほとんどない者もいる
とは言っても『医療機関を受診する利用者に同行したことが「ある」と答えた
ケアマネは53.3%』という数字は少ないように思う。
担当するご利用者によって諸事情は様々であろうが、一度も受診の同行をしたこと
がないケアマネジャーって・・・。
また、『利用者の通院に同行するケアマネジャーに対する評価を新設する方針』を
何か勘違いしている人がいるようである。
この議論が持ち上がった時に「ケアマネジャーが通院同行することが当たり前に
なってしまっては困る」とか「ケアマネジャーを通院の“足”に使われては困る」
などといった反対意見が出ているらしい。
今回の論点は、ケアマネジャーをタクシー代わりに使うことではなく、診察場面に
同席することへの評価である。
折角いただいた評価をわけのわからん勘違いで反対して台無しにしないでほしい
ものである。