「今日はクリスマスイブ!」といって、
例年と同じような気持ちで同じように過ごす方は少ないのではないだろうか。
新型コロナウイルスの流行で物の見方や考え方が大きく変わったと実感した方も
少なくはないのではないかと思ったりする。
年度当初は、外出を自粛し自宅で過ごす時間が増えたことに対して、抗えず目に
見えにくい強制力によって「窮屈」と感じていたが、この頃は自宅で過ごす時間を
「有意義に」使いたいと思うようになった。
物の見方が変わると言えば、「お笑い」好きの私が毎年見ているテレビ番組の
『M-1グランプリ』が象徴的であったように思う。
漫才の賞レースである当番組は、その年の漫才のナンバー1を決めるものである。
今年優勝したコンビである『マジカルラブリー』は、正統派の漫才とはとてもいい
がたい芸風で、喋りで笑いを取るというよりは奇妙な動きで笑いを取っている。
正統派の漫才を期待して視聴している方からすると「不快」と感じることも少なく
ない芸風で、3年前に同番組に出場した時には「断トツのビリ」だった。
優勝した今年は何が変わったのかと思い、3年前の映像を見返してみると全くと
言っていいほど芸風は変わっていなかった。
つまりは、『見る側』が変わったということだろう。
毎年のようにライフスタイルやファッションの業界で流行り廃りが話題となるので
「その類」と言ってしまえばそれまでだが、今年に関しては今まで経験したことが
ないほどの変化を余儀なくされたこともあって、価値観や考え方を大きく見直す
ことができたようにも思う。
『変わる』ということは決して悪いことではないだろうと思う。
そして、ポジティブに『変わる』ことはさらに良いように思う。
苦しいとき、大変な時こそ、そうしたほうが良いかもしれない。