今年を振り返ると本当にいろいろあって大変だった。
来年はどんな1年になるのだろう。
3年に1度の見直しされる介護報酬制度改定が来年の4月に行われる。
そこでは、「少ない人員で多くの仕事をする」といった改定内容がふんだんに
盛り込まれている。
特別養護老人ホームやグループホームの夜勤帯の人員基準の見直しでは人員数を
変えずに定員を増やしたり、居宅介護支援も1名のケアマネジャーが減算を受けず
に担当できる件数を増やすといった改正案が示されている。
そして、少なくなったマンパワーをICT(情報通信技術)等を活用して補うという
方向性もまた示されている。
たしかに、日本国民の人口が年々減少している現状を鑑みれば、「少ない人員で
多くの仕事をする」ことは各業界に共通することかもしれない。
そして、「多くの仕事」を完結するためには最新のテクノロジーを駆使することも
求められる。
介護業界では2、3人がかりで持ち上げていた重労働がリフトを導入することで
非力なスタッフ1人で移乗介助ができるようになったり、ITを使用することで手書
きで作成・保存していた書類を簡単に保存ができて、必要に応じて修正を加える
ことも依然と比べて容易になった。さらには、SNS等の通信網を活用して、伝聞に
よる誤解や誤差を予防することも可能になった。
そう遠くない将来には、タッチパネルの案内に従って必要な介護サービスをご利用
者自身が選択して、食事や排せつ、入浴の介助は機械がオートメーションで全部
行ってくれて、AIの診断に基づいた治療は全て遠隔操作で行われる世の中になる
かもしれない。
そうして、
一人で生活を営むことが可能となり、他人と触れ合う必要性が薄くなり、出会いや
結婚、出産が激減していき、振り返ると誰もいなくなったりして。
世の中が便利になるのは良いけど・・・。