昨日、
3年に1度見直しが行われ、今年の4月がその時期にあたる『介護報酬改定』の
見直し案が厚生労働省より公表された。
当ブログの『予防プラン委託促進の愚』でも取り上げたとおり、介護予防支援の
ケアマネジメントについて、地域包括支援センターから居宅介護支援事業所への
委託を進めることが一つの話題となっており、現行の介護予防支援費431単位の
見直しを行うこととなっていった。
さっそく、前述の改定見直し案の内容を見てみると呆れることを通り越して爆笑
してしまった。
介護予防支援費431単位から438単位に変更されるとのことだった。つまりは、
「月に70円値上げしてやったんだからケアマネジャーはもっと積極的に地域包括
支援センターから予防プランの再委託を受けろ」とのことである。
家事をほとんど手伝わない“お父さん”に「小遣いを70円アップするから食器洗い
や掃除をしてちょうだい」といって、「よしわかった」という人がいるだろうか。
家事労働はそんなに安いものではなかろう。
介護予防支援のケアマネジメントも同様である。
当の厚生労働省も「この程度の上げ幅ではまずい」という自覚があったのだろう。
「委託を受けてくれたら、さらに3000円のボーナスも上げよう」という改定の見直
し案も付け足した。
お一人のご利用者に対して1度きりのボーナスは、毎年もらえるお年玉よりも質量
ともにひどい。
厚生労働省は、とにかくケアマネジャーを小ばかにしたいのか、あるいは貨幣価値
が昭和初期から変わっていないのか。
とにかく、この省庁は終わってる。