ここのところ、世間の話題の大勢を占めている『新型コロナウイルスのワクチン』
に対する、マスコミの得意技である『マッチポンプ』が酷すぎる。
些細な事柄を誇張して伝えて人の不安を必要以上に煽ったり、前に傾くように煽っ
ておきながら後ろがおろそかになっていると煽ることで注目を集めて、視聴者や
購読者を増やそうとする『炎上商法』がその得意技である。
少し前までは、「GoToキャンペーンでコロナが拡大する!」と煽るだけあおり、
最近では、外出自粛などの影響で失業した方を取り上げて「生活困窮者の救済!」
と真逆のことを煽っている。
同ワクチンについても、「ワクチン開発や接種が欧米の後れを取っている!」と
煽っていたのに、準備が整うと「副反応!副反応!」の大合唱である。
同ワクチンの副反応の危険性を煽る材料として、
マスコミがよく使う「インフルエンザワクチンの10倍のアナフィラキシー発生頻度
が新型コロナウイルスワクチンにはある」について、客観的に物事を捉えている人
がどれほどいるのだろうか。
10倍という数字に踊らされている人が多くいるのではないだろうか。
インフルエンザワクチンのアナフィラキシー発生頻度が100万人に1人程度である
ことに対して、新型コロナウイルスワクチンの場合は100万人に10人程度発生して
いる。この数字だけ見ると「危険!」と思ってしまうかもしれない。
しかし、新型コロナウイルスワクチンでアナフィラキシーを発症した人の多くは
元々食物等のアレルギー歴を持っていたため、今回特別に発症したとはいいがた
く、発症後の死亡例はなく、全員が後遺症なく回復されている。
ちなみに、『100万人に10人程度発生』は、手術で使用する麻酔が原因で死亡する
頻度と同程度である。これまでにマスコミが「麻酔は危険!」という話題を大々的
に取り上げたことがあっただろうか。
同ワクチン接種に大反対している一部の医師もどうかしている。ワクチン接種の
危険性を大きな声で訴えながら、麻酔をかけてバンバン手術を行っている。
日頃のくだらない話題に対するマッチポンプなら聞き流せるが、命に直結する可能
性があるワクチン接種に対しても同様の行為を繰り返すことには憤りを覚える。
『火を使って命を脅かす』という意味では、放火並みに卑劣である。