例年とは異なる大型連休が終了して通常の生活や仕事へ戻った方々も多くいること
だろう。
とはいっても、当方が運営する各サービス事業所は、要援護高齢者の日常生活の
支援を生業としているため、連休中も通常営業を行っていた。
多くの方々が、外出自粛を行っていたにもかかわらず、新型コロナウイルス感染症
の拡大が止まらない。なんとも居た堪れない気分だ。
「第4波」と称される昨今の同感染症拡大は、『従来株』よりも変異株と称される
『英国株』が主流となってきているとの報道もある。
ワクチン接種など対策の遅れが否めない現状において、ターゲットとなるウイルス
株が変わっていくことで、さらに対応が後手に回ってしまうかと思うと焦りと苛立
ちを覚える。
こうした中で、北海道の鈴木直道知事と札幌市の秋元克広市長は
国へ「蔓延(まんえん)防止等重点措置」を要請するとともに「国が直ちに(同措
置を)適用するという状況にはない」として、すでに札幌市内で実施している飲食
店などの営業時間短縮や事業所へのテレワークなどを強化する独自対策を近く出す
方針に舵を切ることとした。
非常に素早い対応に共感できる反面、東京オリンピック・マラソンのテスト大会が
連休中に開催されたことについては、いささか冷ややかな目で見ていた。
また、当ブログで何度も訴えている「飲食業イジメは感染症拡大防止の決め手には
なっていない」ことばかりが、同対策の切り札となっていることも気になる。
『大きな穴の開いたバケツにいくら水を流し込んでも一向に水がたまらない』状況
に思えてならない。
積極的な対策を打つ姿勢を見せる北海道の鈴木直道知事と札幌市の秋元克広市長に
は大いに期待したいし、出来ることであれば『大きな穴』を塞ぐ現実的な対策を
打ち出していただきたいと切に願う。
こんなことばかりに気を奪われているので、目の前に咲くきれいな桜を愛でる余裕
もなくなっている。「一定の緊張感は保ちつつも心にゆとりを持たねば」と思う
この頃である。