北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

訪問看護の魅力(その1)

2021.6.22

平成25年5月から『訪問看護:事業所名(訪問看護ステーションみのりの丘)』

の指定を受けて事業を開始(平成31年1月より、NPO法人から株式会社へ事業を

移行)しており、8年が経過した。

 

この『訪問看護』とは、

病気や障がいを持った方々が住み慣れた地域や自宅でその人らしく療養生活を過ご

すことができるように、医師の指示に基づいて、看護師やリハビリの専門職が生活

の場へ訪問して、必要な看護処置やケア、リハビリテーションを提供するサービス

のことを言う。

 

長年、在宅介護の現場に携わる中で、「もう少し、在宅で医療的フォローがあれば

望まずして、自宅を離れて病院や施設へ移らずに済んだのに」と苦汁をなめる経験

を幾度もしてきた。

そんな経験から、独立した暁には介護系サービスだけではなく、医療系サービスも

併せて行おうと心に決めていた。

 

開設から8年が経過して、スタッフも増えて(看護師8名、理学療法士2名、作業

療法士1名、言語聴覚士1名)より多くの方々の支援に携わることができるように

なった。

しかし、ここに至るまでには様々な苦労があった。

 

その一つは、「必要なスタッフが中々思うように集まらない」ことだった。

聞くところによると、訪問看護は「給与が安い、休みが取れない、仕事がきつい」

といった認識を持っている業界人が多くいるとのことである。

 

確かに、基準人員ギリギリで運営している事業所は先に挙げた傾向がある。当方の

事業所も立ち上げ当初は同様の状況にあった。

しかしこれは、訪問看護に限ったことではなく、どの業態、業種にも共通すること

であろう。

そして、スタッフがある程度揃うとそういった傾向は全くなくなる。現在の当方の

事業所もそこにあてはまる。

また、「給与が安い」は本当なのだろうかと思い、知人の協力を得て、複数の医療

機関と当方訪問看護事業所との給与の比較検証をしてみた。

すると、年齢や経験年数を同条件とした場合に、月4回程度夜勤勤務をした病棟勤

務の看護師と当方の訪問看護師の平均給与がほぼ同額であることが分かった。

 

当方の訪問看護師に言わせれば「安くないし、休みはとれるし、やりがいもある」

職場のようである。

私個人の意見としても、これほど魅力があり、やりがいのある仕事はないのでは

ないかと確信している。

実情と異なる誤った先入観を持たずに、訪問看護という事業に身を投じる方が一人

でも多く増えることを心より願っている。

 

訪問看護の魅力を語ると長くなってしまうので、次回に改めて取り上げてみたい。