北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

訪問看護の魅力(発展編)

2021.6.24

訪問看護を運営しているといくつかの課題にぶち当たることがある。

 

例えば、「入院するほどではないが、1日か2日夜間も含めて看護対応する必要が

あり、できれば訪問看護師が継続してかかわることができればベスト」といった

ニーズに出会った場合などである。

 

一般的にそういった場合には、病院への入院や介護施設のショートステイを利用

するか、どこへも行かずに何とかして自宅で療養できるように対応する。

病院や介護施設へ行くこととなれば、当然のことながら連続性を担保するために

訪問看護と受け入れ先との間で、必要な連携を行うことになるが、この数日のため

に変更しなければならない事柄(担当者が変わる、滞在場所が変わるなど)は、

事業者に多大な労力を強いるだけではなく、患者やその家族に大きな負担を強いる

ことになってしまう。

 

また、「終末期に入り、自宅で看取ることを決めていたが予想以上に負担が大きく

望まない形ではあるが、最終的には在宅療養から入院へ切り替えざるを得ない」と

いったニーズに出会った場合などである。

 

本人の望む形で最期を迎えてほしいとの強い思いを持って在宅療養に踏み切った

ご家族であっても、張り詰めた空気の中で予想以上の期間中ずっと平常心を保つ

ことは難しく、心身共に疲労困憊してしまう。

そんな時に、ホッと一息付ければまだ続けられるということもある。

 

そこで、保険外の自主事業として「お泊りサービス」の併用を試みる先駆的な

訪問看護事業所がいくつかあったそうだ。

こうした試みが、『看護小規模多機能型居宅介護』の原型と言われている。

こうした先輩たちの情熱や試みには敬意を感じずにはいられない。

 

当方においても、当ブログで再三ご案内している通り、来春に同事業を開設する

予定でいる。

ご利用者、ご家族にとって「ホッと一息つける」場所にしたいと考えている。