当方は、
平成26年6月から『小規模多機能型居宅介護』(事業所名:小規模多機能ホーム
みのりの丘)の指定を受けて、事業を開始しています。
この『小規模多機能型居宅介護』とは、
『通い』を中心として、要介護の様態や要望に応じて、随時『訪問』や『泊り』を
組み合わせて一体的に提供するサービスです。
一般的な在宅介護サービスに置き換えると、『通い』=通所介護(デイサービ
ス)、『訪問』=訪問介護(ヘルパーサービス)、『泊り』=短期入所(ショート
ステイ)ということになります。
前述の3つの在宅介護サービスを併用することが、『小規模多機能型居宅介護』を
利用することと決定的に違うのは、
・対応する介護者(スタッフ)が全て違う人になる。
・通いと泊りとでは過ごす場所(施設)が変わる。
・契約で定めたサービス提供時間以外の対応はしない。(一部例外あり)
といったことです。
言い換えると『小規模多機能型居宅介護』は
・なじみの同じ介護者(スタッフ)が通い、訪問、泊りの全てに対応する。
・通いなれた場所で泊まることもできる。
・24時間、365日切れ目なくサービスを提供する。
ということです。
病気や障がいが重度化するほど、家族介護者が少なく(弱く)なるほど、バラバラ
なサービスを途切れ途切れに利用することに不安や煩わしさを感じてきます。
一所で多様なサービスを切れ目なく利用できることで、今までであれば、あきらめ
なければならなかった在宅生活の継続が実現できるとして、『小規模多機能型居宅
介護』は、在宅サービス最後の砦などと表現されることもあります。
このサービスは、
平成18年4月の介護保険法改正時に生まれた新たなサービスなので、介護保険制度
が始まったばかりの平成12年には無かったサービスでした。
しかし現場にいた私は、その当時から「こんなサービスがあったらいいのになぁ」
と妄想しておりました。
ですから、
制度化された時には、飛び跳ねるように喜びましたし、将来独立して事業を行う
ことになったら、『小規模多機能型居宅介護』をやろう!と考えておりました。
独立4年目にして、ようやく立ち上げることができたこの事業ですが、
今日では、その魅力や運営の難しさを語りつくすことができないので、
続きは来週に!