先月から、
来春開設予定の看護小規模多機能型居宅介護(ナーシングホームみのりの丘)の
オープニングスタッフを募集している。
ここ数週間で多くの応募をいただいており、都度面接しているところである。
そんな中で、ある応募者から「こちらの給与は他企業と比較すると非常に高いと
思います。とてもありがたいと思う反面、業務量や内容が厳しいのではないかと
いう不安があります。」との問い合わせをいただいた。
当方の給与は、多くの他社(法人)と同様に『給与規定』に基づいて決定される。
今回募集しているオープニングスタッフについても同規定が適応されているので、
普段どおりの給与体系となっていて、特別高く設定しているわけではない。
無論、同規定を改定する際には、社会情勢や他社(法人)の求人情報を参考にする
ことは大いにあるが、ここ数年間は同規定の基本改定は行っていない。(介護報酬
改定に伴う手当等の改定は行ったが・・)
「他社より高いと思います。」と評価されたことは大変ありがたいし、うれしい
ことであるが、当方と同規模・同事業内容を運営している会社(法人)であれば
同等の給与(報酬)を支給することはさほど難しいことではないようにも感じる。
中々必要な人材が確保できない会社(法人)の中には、人材紹介会社や派遣会社に
法外とも思える金額を支払って人材を確保しているところがあるとよく聞く。
それぞれ事情はあるのだろうが、「そんな金があるのなら、初めから今従事して
くれているスタッフに還元しておけばいいのに」と思ってしまう。
かなり偏った見方かもしれないが、人材紹介会社や派遣会社を利用して求職活動を
している方々は、「給与が高い」「人間関係の煩わしさがない」職場を転々として
いるというイメージしかなく、会社(法人)にとって有用な財産というよりは有害
な存在になることの方が多いように感じる。
当方はこれまで、人材紹介会社や派遣会社を活用した求人活動は一切行っておらず
今後も行う考えは一切ない。
会社と人との出会いは、その会社やその人の人生を大きく左右することになるかも
しれない。それほど『出会い』は、尊く大切なものだと思って今までやってきたし
今後もその考え方に変わりはない。
ただ、前述の応募者に対しては、「当方には暇を持て余すような勤務内容はない
ですよ。それがきついと感じるかどうかは個人の主観によるものなので私からは
何とも言えません。言えることは法令を遵守していてスタッフを大事に思っている
ということだけです。」と伝えた。