昨日に引き続き、『小規模多機能型居宅介護』について書いてみたいと思います。
前回、『小規模多機能型居宅介護』について
『通い』を中心として、要介護の様態や要望に応じて、随時『訪問』や『泊り』を
組み合わせて一体的に提供するサービスで、
一般的な在宅介護サービスに置き換えると、『通い』=通所介護(デイサービ
ス)、『訪問』=訪問介護(ヘルパーサービス)、『泊り』=短期入所(ショート
ステイ)になると紹介しました。
もう一つの特徴としては、
一般的な在宅介護サービスを利用する場合には、居宅介護支援のケアマネージャー
や地域包括支援センターの職員が当該利用者を担当して、介護サービス計画(ケア
プラン)を作成し、必要な在宅介護サービスの事業所を調整します。
『小規模多機能型居宅介護』には、事業所の中にケアマネージャーがいますので、
一般的な在宅介護サービスから『小規模多機能型居宅介護』へ利用を変更する
場合には、居宅介護支援のケアマネージャーから『小規模多機能型居宅介護』の
ケアマネージャーへ担当が変更します。
しかし、
居宅介護支援のケアマネージャーの中には、『通い』=通所介護(デイサービ
ス)、『訪問』=訪問介護(ヘルパーサービス)、『泊り』=短期入所(ショート
ステイ)と、今まで自分が担当していた時とほとんど変わらないサービスを利用
することになるのに、わざわざ担当を変更する必要がないと考えて、
『小規模多機能型居宅介護』へ紹介しない方がおります。
結果として、
全国の『小規模多機能型居宅介護』の多くは、慢性的な利用者不足で、経営が成り
立たず、その中には事業所を閉鎖してしまうところもあります。
こうした背景を鑑みて、
江別市内の『小規模多機能型居宅介護』事業所の集まりである連絡会では、
居宅介護支援のケアマネージャーや地域包括支援センターの職員に対して、昨日
取り上げたような、『小規模多機能型居宅介護』の特徴や長所を周知する活動を
始めました。
こうした活動が結果を生むまでには、まだまだ時間がかかると思いますが、
より多くの方々に『小規模多機能型居宅介護』をご理解いただき、多くの利用者
が在宅生活を継続することができるように、努めていきたいと考えております。
当事業所では、随時見学や相談を受け付けております。
お気軽に担当者までご連絡ください。