今月4日に開幕した冬季オリンピックが昨日閉会式を迎えた。
一方で、中々閉幕しないのが新型コロナウイルス感染症の拡大である。
相変わらず、毎日感染者数や死者数の報道が繰り返し取り上げられている。
しかし、この“デタラメな数”が独り歩きしていることが大いに気になる。
同感染者は、「みなし感染者」も含めた数値となっている。しかし、検査の結果
コロナウイルスは陰性で再度調べるとインフルエンザで陽性反応が出たといった
事例が後を絶たない。
つまりは、新型コロナウイルス感染者にカウントされている方の中には、同ウイル
ス感染者ではなく、インフルエンザウイルスに感染している方や単なる風邪をひい
た方も含まれているということである。
死者数はもっとひどい。
上記に挙げた方々が分母となっているだけではなく、主な亡くなった原因がどんな
病気であろうと亡くなった方が新型コロナウイルス感染者であれば死者数に数えら
れてしまう。他県のデータではあるが、新型コロナウイルス感染者の死者数のうち
半数以上が90歳以上の高齢者だったという報告がある。
つまりは、老衰で亡くなった方も心筋梗塞や脳出血で亡くなった方も新型コロナ
ウイルス感染で亡くなったことになってしまっている。
正しい数値を出せば、新型コロナウイルスのオミクロン株は、インフルエンザと
同等の死亡率となることはわかっているはずである。
先日、関東圏のがん専門病院が「新型コロナウイルス感染者により多く対応する
ため、一時的にがん患者の受け入れを中止する」と発表した。
インフルエンザレベルの感染者とがん患者ではどちらが命に直結する病気なのかは
素人でもわかるはずであるが、こんなことが当たり前のように起きている。
こうした“デタラメな数”を基にして、「新型コロナウイルスは危険だ危険だ!」と
無用に煽り、自宅待機を乱用してしまうと救えるはずの命まで見捨ててしまうこと
になる。現行法に従えば、感染者や濃厚接触者は多くの日数を自宅待機しなければ
ならない。結果として、医療や介護の現場は悲惨なほど人手不足の状況に追い込ま
れる。もはや『人災』だ。
参議院選挙を優先して、適切な政策を打ち出さない政府と根拠もなく煽りたてる
マスコミの罪は相当に重い。
人の命を何だと思っているんだ!