先週、「ロシアが隣国のウクライナへ軍事侵攻した。」との衝撃的な報道を耳に
することとなった。
これまでにも国内の内紛や国家間の“小競り合い”のような争いごとは見聞きして
きたが、大国の軍隊が隣国に攻め込むと言った出来事は聞いたことがない。
国家間あるいは民族間には、長い歴史の中で生まれた思考や認識のずれが生じる
ことがどうしても起きやすい。そのため、どちらが正しくてどちらが間違っている
と簡単に判断できないことが多くあるように思う。
しかし、今回の軍事行動の延長線上に『核兵器による攻撃』も含まれることを明言
したロシアに対しては、到底黙認することはできないだろう。
どのようにすると核兵器のない世の中が実現するのだろうか。
どこかの学者が言っていた極論あるいは暴論と思われる発言が耳に残っている。
「全ての国が核兵器を持てば、保有している国のアドバンテージが無くなり、保有
することに意味を持たなくなるので、最終的には保有国が無くなる。」という理屈
である。
こんな屁理屈は到底受け入れることはできない。
我が国の政府は、欧米諸国と足並みをそろえて『ロシアへ経済制裁を加える』こと
を表明しているようだが、それ以上にやらなければならないことがあるだろう。
日本は、唯一の核被爆国である。
そして、その出来事は多くの悲劇と苦しみが伴うことを長年語り継がれてきた。
この語り継がれてきた言葉を全世界に向けて訴えることこそ、我が国の政府はやら
なければならないのではないだろうか。