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みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

暴力で問題解決を図ることは許されない

2022.7.11

参院選投開票日直前の8日、奈良市で街頭演説をしていた安倍晋三元首相が銃撃を

受けてお亡くなりになった。

故人のご冥福を心よりお祈り申し上げたい。

同元首相は、賛否両論はあるものの強烈なリーダーシップを発揮して日本の政治を

けん引してきた。それだけに敵視する人も多くいたことだろうと思う。

 

銃撃した山上容疑者は「特定の宗教団体に恨みがあり、安倍元総理がつながって

いると考えて犯行に及んだ」となどと供述していると報道されているが、動機が

釈然としないものの、『気にいらないことは暴力で解決する』ことなど到底容認

されることはないだろう。

 

“元首相が、街頭演説中、銃撃されて亡くなる”出来事は多くの国民にとって非常に

ショッキングであり、「あり得ない」との思いを持った方も少なくいないだろう。

また、自宅には複数の手製の拳銃のようなものや爆弾のようなものまで見つかって

おり、さらに大きな衝撃を多くの人に与えたことだろう。

 

しかし、『気にいらないことは暴力で解決する』ことは日常的に行われている。

それは、“銃撃”などの衝撃的なものではなく、『いじめ、虐待、誹謗中傷』などの

言葉を使ったものも含めた暴力である。そして、その暴力は何年何カ月という長期

間に及ぶことも少なくないことから、この度の銃撃のような一瞬の出来事よりも

見方によっては非常に残酷な行為である。

 

元首相の命も、いじめを苦に自殺した中学生の命も重さは同じはずである。

銃や爆弾といった印象に残る物を使用した時に限らず、『気にいらないことは暴力

で解決する』ことはどんな時もどのような手段を使っても許されることではない。