今週末あたりから“お盆休み”に入る方も多くいらっしゃることだろう。
しかし、これだけ「新型コロナウイルス感染者拡大」が毎日報道され続けると旅行
はおろか帰省も憚れる心情になってしまう。
そして、この時期の風物詩といえば“夏祭りや盆踊り”だが、こうした祭りごとも
中止や延期を余儀なくされている地域が多くあると聞く。
当方が事業所を構える江別市大麻地区でも、『市民夏祭り』が毎年開催されていた
が、昨年一昨年に続いて今年も開催を見合わせることとなってしまった。
同祭りの実行委員に中止とした経緯を聞くと「行政から明確に中止してほしいと
言われたわけではないが、開催に反対する住民が多くいることが予想されたため
このような決断をせざるを得なかった」とのことだった。
地域のお祭りは、子供たちだけが楽しみにしているわけではなく、大人も介護を
必要とする高齢者や障がいを持った方々にとっても、帰属感や季節感を覚える大切
な催しであるため、中止となったことは大変残念に思う。
一方で、観客を入れたコンサートやスポーツ観戦が当たり前のように行われている
状況を見ると「この違いは何なんだろうか」とか思ってしまう。
ここ数週間、近隣の高齢者介護施設やサービス事業所で新型コロナウイルス感染者
が発生したことを受けて、「一定期間のサービス提供停止する」とのお知らせが
立て続けに届いている。
また、当方スタッフの中に、ご家族が新型コロナウイルス感染者となり、濃厚接触
者として自宅待機をしなければならない者も続出している。
“出勤できるスタッフが一人もいなくなる”ことが現実味を帯びてきている。
『コンサートやスポーツ観戦は良くて祭りはダメ、生活の支援に直結する高齢者
介護サービスが機能不全に陥る』って、新型コロナウイルス感染症拡大の抑止に
かかる政策はどこに向かっているのだろうか。
「生活に不自由を感じていない人は好き勝手に行動することが許されて、不自由を
感じている人がさらに不自由を感じる」そんな政策に思えてならない。
毎年楽しみにしている『夏の高校野球』が開幕した。
自宅で一試合テレビで観戦したが、大勢の観客が応援している状況を見ているうち
に、何とも言えない気分になって観戦をやめてテレビを消した。
疲れすぎて愚痴も出なくなってくる。