今朝、当方の居宅介護支援事業所が担当するご利用者が、ショートステイご利用中
に市内にあるその施設の職員から不適切な対応を受けたことによって負傷したとの
連絡が入った。
今後、刑事事件に発展することもあり得るため、この場でその施設の名前や詳細を
伝えることは差し控えたいが、施設職員によるご利用者に対する虐待事例は身近な
ところでも起きているようだ。
当ブログで何度も取り上げているとおり、我々の業界は慢性的な人材不足に陥って
いる。そのため、人材紹介や派遣会社に頼らなければ必要な人員を確保することが
難しい法人(会社)の施設は少なくない。
しかし残念ながら、派遣労働者でまともに働いている者を見たことがない。働かな
い者を受け入れなければならないだけでも法人(会社)の施設は十分に困るのだが
明らかに我々の業界に不向きな気質の人物を派遣されてはたまったものではない。
今回問題となった施設職員も派遣労働者らしい。
『労働者派遣法』って、誰のためにあるのだろうか。
暴利をむさぼる派遣会社と働かずに高額報酬を得たいと考える派遣労働者のための
法律でしかないように思えてならない。
現状を見る限り、誠実に経営している企業や労働している者が馬鹿を見ている。
そしてなにより、ご利用者が大きな被害を受けている。
同法の根底にある『同一労働同一賃金』についても、国が掲げる理想と現実には
大きなひらきがある。
そもそもこの考え方には、懸命に働く者が高収入を得ることができるというよりも
働く意欲がない者でもそれなりの収入が保証されるという性質が強く感じられる。
「そんなに働かなくてもそこそこ収入が保証されるのであれば適当でいいだろ」と
考える者が増えても不思議ではない。
まるで末期症状の社会主義国の考え方だ。
『労働者派遣法』って、多くの企業や国民に対し、社会主義的な生き方を強要する
一方で、一部の企業が暴利をむさぼり、意欲のない怠け者を量産する矛盾だらけの
悪法以外のなにものでもない。
正直者が馬鹿を見るような派遣法など糞くらえだ!