北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

おいしい金のなる木

2023.3.1

新型コロナウイルスに関連する最新の報道を見ていると、そのウイルスの全貌が

科学的に明らかになってきているにもかかわらず、医師会や医療関係者の抵抗が

続いていることがわかる。

 

確かに、新型コロナウイルス感染症の大流行によって、混乱をきたした他の業界は

徐々に持ち直してきているが、医療業界の現場は未だに孤軍奮闘している。

ただしそれは現場レベルでの話であって、医療業界を代表する医師会や医療関係者

の抵抗のそれとはまったく違った話である。

 

政府が新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけを5月8日に、季節性

インフルエンザなどと同じ「5類」に移行する方針を固めたことを受けて、日本医

師会と全国知事会が意見交換した際に、

日本医師会の松本会長は「『5類』になってもコロナウイルスが変わるわけでは

ない。医療提供体制をできるかぎり崩さないようにすることが大事だ。」と支援の

手を緩めないようにくぎを刺した。

 

新型コロナウイルスが風邪と同等の扱いになり始めているのに、医師会等が執拗に

抵抗を続けているのには訳がある。

新型コロナウイルスの入院患者を受け入れる病床を確保した医療機関には、経営を

支えるための交付金が支払われている。それは、例え入院患者がいようがいまいが

関係なくだ。そしてその交付金額は、医療機関の役割や病床の種類によって異なる

が、1日当たり1床ごとに最大で43万6000円が支払われる。

この金額は、1日当たり1床ごとの平均的な診療報酬をはるかに超える高額であり

病床を確保するだけで得ることができるため、医療機関にとっては「おいしい金の

なる木」以外の何物でもない。

 

そのことを裏付けるように、長年赤字経営に苦しんでいた医療機関の多くが、交付

金が支払われることによって黒字に転換している。

医療機関の多くは、悲壮感を漂わせて世間の同情を買うような訴えを繰り返して

るが、その内情は「おいしい金のなる木」の恩恵を出来るだけ長く受けたいと考え

ているのではないだろうか。

 

なぜそう思うのかというと、医療は科学を前提としているはずなのに、新型コロナ

ウイルスに関する医師会や医療関係者の発言を聞いていると、根拠に基づかない

見立てや感情論に終始しており、科学であるはずの医学的見地を放棄してしまって

いる場面を多く見るからである。

 

交付金の財源はもちろん我々が納めている税金である。

我々は、長年赤字経営に苦しんでいる医療機関を救うために納税しているわけでは

ない。まして、「おいしい金のなる木」の恩恵を出来るだけ長く受けたいなどと

考えている放漫経営の医療機関など救う価値もない。

 

科学であるはずの医学的見地を放棄してしまっている医師会等の発言は聞くに値し

ない。新型コロナウイルスは、季節性インフルエンザウイルスよりも重症化率が

低いただの風邪と同等であることが科学的にわかってしまったのだから。