先日、もうすぐ100歳になる方のご自宅へ訪問面談に伺いました。
その際に、その方が
「いやぁ、生きるって大変だよね」とおっしゃってことが何とも言えず印象に
残っておりました。
その方の年齢を考えるとその言葉にはとても重みを感じましたし、これまで沢山の
ご苦労を経験されてきたことかと思いました。
人間をやっている以上は、様々な場面で挫折や失望、絶望を味わいます。また、
年を重ねてステップを踏んでいくうえで障害や壁に当たることもあります。
いっそ、人間やめて、何もしなければ楽に生きられるのか・・というとそうでも
ないように思います。
そんなことを考えている時に
以前、ご利用者のご家族に「うちの母が100%転ばない方法を考えてください。」
と言われたことを思い出しました。
私は、「ベッドに縛り付けて、自力では動けないようにすれば、転倒を防ぐことは
できますよ。」と些か嫌味っぽく答えました。そして、「生活して、何かことを
起こす以上は、リスクが必ず伴います。そのなかで、リスクを軽減しながらも、
その人らしく生きることとリスクを常に天秤にかけて選択していくことになると
思います。」と付け加えました。
つまりは、
『生きがい』=『安楽な人生』ではないと思っております。
来春には、新卒者が当方に就職されます。
是非とも、仕事やプライベートに『やりがい』を持ちながら、時には挫折し、壁に
ぶち当たりながら、成長していってほしいと願っております。