昨晩、2日前に当方事業所へ視察にいらっしゃった韓国のユン先生を含めた数名で
オフ会を行うとのことでお誘いを受けてお邪魔してきた。
視察にいらっしゃった際には十分にお話しする時間が持てなかったこともあって、
そのオフ会では聞くことができなかったことを沢山質問することができると楽しみ
にして伺った。
やはり韓国でも日本と同様に少子高齢化そして人材不足が深刻化しているとのこと
であった。また、日本でも同様に取組を行っていることではあるが、東南アジアを
中心に韓国で就労を考えている方との橋渡しが極めて重要なミッションだという
ことも教えていただいた。
ただし、お聞きした限りでは「とても厳しい」と認識していた日本の就労ビザの
取得よりも韓国のビザ取得の方が審査が厳しいと感じた。
介護政策や事業運営について、日本と大きく違う点がいくつかあったことも大変
興味を持って聞くことができた。
例えば、今回視察にいらした社会福祉館のような介護支援施設の事業運営の財源は
半分が国からの補助で半分は企業等からの寄付金で成り立っているそうで、同館
館長の重要な仕事に「企業からの寄付金を集めるための営業活動」があるとのこと
だった。
日本では考えにくいシステムではあるが、全ての事業運営費を保険料や税金などで
賄っている(一部自己負担金はあるが・・)日本よりも企業努力が一層要求される
という点において韓国の介護支援施設は、非常に勤勉であることが想像できる。
また、韓国には日本の介護保険のような独立した社会保険制度はなく、医療保険
制度の中に療養保険(確かそのような表現をしていたと思う・・)があって、日本
の介護保険制度における訪問介護や通所介護にあたるサービスはあるが、多機能系
サービスはないとのことで、先方が当方の運営する多機能系サービスにとても興味
を持たれていたことが印象的だった。
様々な話を伺い、日本の介護福祉施策の強みと弱み、韓国の同施策の強みと弱みを
垣間見ることができたように思う。
出来るだけ早いうちに韓国を訪れて、現地で生の声を聞きたいと強く思うこの数日
であった。