先週『パリ・オリンピック・パラリンピック』が開幕した。
連日各競技で熱戦が繰り広げられており、テレビの前で観戦している方も多くいら
っしゃることだろう。
ただ、パリとの時差が8時間(サマータイムは7時間)もあるため、競技の多くが
日本では深夜帯に行われるということもあって、寝不足気味という方もいらっしゃ
ることだろう。
かくいう私も翌日の仕事に支障をきたさない範囲で夜遅くまで起きてテレビの前に
かじりついて観戦している。
そんなオリンピック観戦をしていて、フッと思ったことがある。
それは、「柔道って、いつから反則負けが勝負の決め手の主流となったんだ」という
ことである。
私が知っている柔道は、豪快な投げ技や寝技、関節技で勝負を決する競技だと思っ
ていた。ところが昨今の柔道競技は、勝負に対して消極的などの理由で審判から
3回指導を受けると反則負けとなってしまうらしい。
何も今更、柔道を精神論で解くつもりはない。ただ、何とも味気ない。
我が国発祥の柔道が世界各国に広まり、やがて国際大会やオリンピック競技に採用
されたことは誇らしく思う。
個人的には今後も柔道の試合を視聴するだろうし、国際大会で活躍する日本選手を
応援することだろうが、ちょっと寂しい気持ちにもなる。
恐らくは、他国発祥の他のスポーツも世界中に広がって競技となった際に本来の姿
と少し違った形になっていったものはあるだろう。
国際化するということは、より多くの人種や文化に順応していくということでも
あるだろうし、それがオリンピック・パラリンピックの趣旨であろう。
こうした活動が世界平和へとつながることを切に願いつつ、今日も出場選手を応援
しよう。