北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

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介護支援専門員(ケアマネージャー)のお仕事2

2018.9.20

先日、ご訪問させていただいたお宅で、このようなやり取りがあった。

※個人が特定されないように若干内容を脚色しております。

 

妹夫婦から「姉夫婦は、母の介護を十分には担えていない。」と言われ、「でも、

こちらにも事情があるので母親を引き取ることはできない。」とも言われ、家族間

で揉めている。

 

恐らくは、

姉夫婦も妹夫婦も、母親を思う気持ちに変わりはないと思うが、認知症を患って

いる方を介護している場合などでは、同居している家族とそうではない家族との間

には、相違点が出てきてしまうことがよく見受けられる。

 

一つには、

同居していない家族は、24時間365日の母親の状態を看ているわけではないため、

断片的な情報しか持ち合わせていない。

そのため、部分的な情報と元気だった頃の母親像を重ね合わせて、美化してしまう

傾向がある。

一方、同居している家族は、毎日の母親の状態を看ているため、調子がいい時も

あれば悪い時もあることを知っている。そして、そのギャップへの対応に悩まされ

ることがよくある。

この『ギャップへの認識』が相違点となってしまうのである。

 

もう一つとしては、

『社会性』ではないかと思う。

誰しも、自宅で過ごすときの身なりはラフな服装でも、仕事や社交的な場へ出向く

ときはそれなりに身ぎれいな服装ででかけるものである。

認知症状が進行しても、よほど重度の末期症状ではない限り、この『社会性』は

保たれると言われている。

自分の家で毎日顔を合わせる家族とたまにしか会わない家族とでは、母親が見せる

顔が変わってくることがある。

そのため、同居していない家族が「お母さん、すごくしっかりしているのに、姉夫

婦はボケているとか大変だとかばかり言う。」という発言になる。

 

冒頭でも言ったとおり、姉夫婦も妹夫婦も母親を思う気持ちに変わりはないので、

双方が抱えるギャップをどのようにして埋めていくのかも介護支援専門員の重要な

役割であると考えている。

 

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