北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

今年もボヤキが止まらない

2025.1.6

さて、年も明けて本日から稼働する事業所もあり、仕事始めといったところである

が今年はどんな年になるのだろうか。(ただし当方は年中無休で稼働している事業所

もある)

 

普段はほとんどそういったことはしないのだが、昨年このブログにどんなことを

書いていたのかを振り返りながら今年のことを考えてみた。

昨年のブログの内容を読んだ感想を一言で現わすと「いっつもボヤいている」と

いったところだ。

そこで今年は「前向きな、建設的な」内容を多く書くようにしようと心に決めた。

 

ただ残念ながら、その決心を大きく揺るがす報道を目にしてしまった。

それは、厚生労働省が先月25日に公表した調査の結果によると、2023年10

月1日時点の各サービスの介護職員数は約212万人で、前年度と比べて約3万人

の減少となり、全国の介護職員の人数が介護保険制度の創設以来初めて減少に転じ

たという内容だ。

 

これまでは、人材不足といいつつも介護職員の人数は微増をつつけてきた。

ところが、とうとう介護職員の総数が減少してしまい、今後も減少の一途を辿る

ことになってしまうことが現実となった。

その間に高齢者人口が増え続けていることを考えると高齢者介護施策の見直しは

待ったなしの状況にあると言える。

 

ここまでくると、平均給与水準の引き上げや外国人労働者の雇用、介護ロボットの

導入は”焼け石に水”で「やらないよりはマシだけどあまり意味がない」という状況

になってくる。

 

昨年も当ブログで繰り返し訴えてきたことではあるが、今後の我が国の社会保障

制度は「身の丈に合った品質の社会保障に戻す」ことが求められていると思う。

そして、社会保障制度の元来の目的である貧困対策を主軸として、出来る範囲内の

所得保障や生活保障の実現へ考え方を改める必要がある。

そのためには、行き過ぎた社会保障サービスを終了すると同時に、元来我が国の

強みであった家族や地域の相互扶助機能の再構築を図ることが重要であろう。

 

賛否両論があることは重々承知しているが、

あえてこの業界に身を置く立場でありながら申し上げるならば、社会保障制度の

枠組みから「要支援者」を外すべきだろう。

この方々への支援は、自治体独自の行政サービスや地域の相互扶助で対応していく

しか道が無いように思える。

 

こういうことを言うと、「高齢者の切り捨てだ」と訴える人が多くいるが、そこは

強く反論させていただく。現状そして近い将来、介護を受けなければ生活や生命を

守ることが難しい重度要介護者に介護の手が届かなくなってきてしまう。それこそ

が高齢者の切り捨てだろう。無知が何も考えずにひたすら反対することには、ウン

ザリさせられるし怒りすら覚える。

 

さらには、「弱者の切り捨てだ」という人も多くいるが、そこも強く反論させていた

だく。「高齢者=弱者」ではない。また、「体が不自由=弱者」でもない。

誰とは言わないが、体の大部分が動かないご高齢ではあるが、持ち前の人脈と財力

を使って、会社や人を動かしながら活躍している方を知っている。その方を弱者と

呼べる人はそうそういないだろう。勿論、その方は特異な例といえるかもしれない

が、多くの若者と比較すると多くの高齢者は経済的強者である。

つまり言いたいことは、世代や障がいの有無だけで弱者とカテコライズすることは

乱暴だということだ。

 

社会保障制度の元来の目的である貧困対策をそんな乱暴な括りで決めつけて、本当

の弱者を見殺しにすることの方が弱者の切り捨てだろう。繰り返しになるが、無知

が何も考えずにひたすら反対することには、ウンザリさせられるし怒りを覚える。

 

う~ん

今年もやっぱりボヤいていそうだな。

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