最近というわけでもないが、ここのところよく耳にする言葉に『生成AI』がある。
ただ、言葉は耳にするがあまり中身のことを知らないという方や使ったことが無い
という方も多くいらっしゃるのではないだろうか。
生成AIの意味を検索すると「膨大なデータのパターンや関係性を学習し、その学習
成果をもとに新たなコンテンツを生成する人工知能(AI)で、人間のように文章や
画像、音声などの新しいコンテンツを作り出せる点が大きな特徴」と出てくる。
これまでもAIは様々なビジネスシーンで活用されてきている。
例えば、学習したデータに基づいて業務の最適化を図ったり、未来予想による事故
を予防したりすることに活用されてきた。
ところが、生成AIの場合は今までにはなかったものを新たに生み出す機能が備わっ
ているというのだからびっくりさせられる。
そんな素晴らしい(恐ろしい)機能を持つ生成AIであるが、どこか他人事のように
感じておりこれまで積極的にかかわることはなかった。
ところが先日、当方内部の運営会議の場で、ある管理職が「ChatGPTを使って企画
書を作ってみました」といって議題に上った企画の提案を行った。
その内容を見ると中々上出来な企画案となっていたことにとても驚いた。
こうした状況を目の当たりにして、これまで多くの時間と労力を費やしてきたこと
があっという間に出来上がることで、「人間にしかできない、ご利用者と直接的に
かかわるための時間をより多く作ることができる」という期待感と、「人間は考える
ことをやめてしまうのではないか」という不安感が入り混じった感情が沸いた。
文明が進化することは歓迎するが、同時に人間が退化していくことが心配である。