先日、あるご利用者が逝去された。
その方との(仕事上の)お付き合いは長かったこともあるが、その方が希望する
在宅生活を継続するために我々がどのような支援を行うことができるのかを考えた
結果立ち上げた事業が看護小規模多機能型居宅介護(ナーシングホームみのりの丘)
だったこともあり、特に思い入れがあった。
この場を借りて、ご冥福をお祈り申し上げます。
私が新規事業を立ち上げる際には、目の前にいらっしゃるご利用者をイメージして
事業の組み立てを行うことから発想することが多くある。その対象となるご利用者
が複数人いらっしゃる場合もあるが、いずれにしても実生活を過ごしていらっしゃ
る方をイメージしているため、より実践的なサービスができていると感じている。
そしてその後出会ったご利用者の生活ニーズを肉付けして、よりよいサービス提供
を目指すこととしている。
ナーシングホームみのりの丘の象徴とも思える方が亡くなられたことは本当に悲し
いしとても残念であるが、その反面「この事業があったからあのご利用者が在宅生
活を長く過ごすことができたのではないか」との声が周囲から聞こえてくると、「こ
の事業を立ち上げてよかった」との思いもめぐってくる。
我々は、そのご利用者の支援を通じて多くのことを学んだ。
その学んだことを今後の事業に生かすことで、そのご利用者への感謝の気持ちを
伝えたいと思う。
ありがとうございました、そしてお疲れさまでした。