今日は地元の小学校の入学式。
小さな子供たちが、保護者に連れられて学校へと向かう姿を運転する車内から微笑
ましく眺めていた。改めて春だなぁと感じる。
ただし、「この子たちが20年30年後の日本を背負って立つことになるんだなぁ」
などと風情の無いことも同時に頭に浮かんでしまった。
いづれにしても、若い子たちの門出を心から祝福したい。
そして新年度、こちらはというと相変わらず官僚の気まぐれによる制度変更に伴う
申請書類に追われる日々を過ごしている。
彼らは、前回の当ブログでも話題にした”ブルシット・ジョブ”を生み出す傍らで
「生産性の向上」を連呼している。自ら矛盾を生み出していることに気が付いてい
ないのか気が付かないふりをしているのかは定かではないが、利口な人の行いとは
到底思えない。
介護保険サービス費には、様々な加算が設けられている。
そしてその加算は、膨大な事務量をこなさないと得られないものや合理性の薄い
人員配置が求められるもの、いつの間にやら本体報酬に吸収されてしまうものばか
りで、加算を作っては廃止するという作業が繰り返されている。
”ブルシット・ジョブ”の中には、「穴を掘っては埋めて、また隣で穴を掘っては埋め
ることを繰り返している仕事がある」と表現されているが、まさにその状況だ。
ただ残念なことに、この加算のシステムに慣れすぎてしまった介護保険サービス
事業者や関連する職能団体が自ら「もっと加算を付けたほうがいい」と要望したり
している。自分で墓穴を掘っていることに気が付いていないとは哀れで愚かだ。
この加算のシステムは、給与所得者である労働者にとって馴染み深い『手当』と
類似する要素を持っている。
そのことは次回のブログで取り上げることにしたい。