ここのところ世間を賑わせている「某女優の車両事故後に病院で看護師へ暴力行為
があった」との報道を受けて思うことが二つほどある。
この件を受けて、”ペイシェント・ハラスメント”の言葉が良く取り上げられている。
ペイシェントとは「患者」のことであるが、病院などに勤務する医療従事者が患者
や家族などから暴言や暴力、威嚇、執拗な要求、わいせつな行為を受けることなど
総称して上記の言葉が使われる。
私たち高齢者介護従事者も日常的に同様の行為を受けることが度々ある。無論、
我々の業界にのみ起きている事象というつもりはないが、特に介護の現場ではよく
見受けられるように感じる。
それは、「ケア」がその語源である献身や思いやりから派生して奉仕することと解釈
されたため、ハラスメントを受けやすい性質を持つのではないかと推測される。
また、体に直接触れる支援を多く持つ特性から性的な行為を連想する人もいるの
かもしれない。
こうした状況に対して、「多少のことはしょうがない」という人もいるようだが、
私としては、到底受け入れることなどできないし、こういった行為には毅然とした
態度で対処していく所存にある。
もう一つ気になることとしては、某女優にかかわる報道の在り方についてだ。
暴力行為があったのだすると適正に処罰を受けるべきだとは思うが、行為に対する
社会的制裁が行き過ぎているように感じるし、まるで違法薬物の常習者であるかの
ような取り上げ方は”行き過ぎ”どころか犯罪行為ではないかとさえ思える。
一度そのようなレッテル張をされると事実無根であったとしても、周囲からはその
ような目で見られてしまうことが良くある。
客観的事実のみを伝えることが報道の本質であるにもかかわらず、特定の人を貶め
ることも辞さない姿勢は、この場で繰り返し使っている”マスゴミ”以外の何物でも
ない。
こうしたことは、対象が著名人である場合に限らない。
これまでにも、誤報や悪意ある誘導で事実無根であるにもかかわらず、無用な社会
的制裁を受けて、その後の人生を大きく変えられてしまった人が多くいる。
私も皆さんもいつか同様の被害を受けることになるかもしれない。
第三の権力と称される”マスゴミ”に対して、より強く監視の目を入れたほうが良い
のではないかと強く訴えたい。
彼らは、あまりにもやりたい放題の度が過ぎている。