『日本介護支援専門員協会が、先日開催された「日本ケアマネジメント推進議員連盟」の総会で、集まった自民党の議員や厚生労働省の関係者らに、法定研修を資格の更新に紐づける方法は「見直しが必要」と促した。
「資質向上のための研修機会の確保は必要。更新研修を安易に廃止するだけで済むものではない」と指摘。法定研修の意義や重要性を改めて強調しつつ、それと資格の更新を完全に紐づけた今の仕組みは見直しが必要と意見した。』
との報道を見て訴えたいこと
この資格更新研修については、「膨大な時間と決して安くはない受講料を浪費する
だけの中身のない研修で、高齢者介護にかかわる資格の中で唯一更新制が義務付け
られている理由が全く見当たらない。この研修は、官僚や一部の人の利権利得の
ためだけに存在していると言わざるを得ない。」と繰り返し訴えてきた。
この更新制に対して大いに疑問を感じていることは前述したとおりであるが、私と
日本介護支援専門員協会との認識が決定的に異なることは、現在実施している法定
研修の意義や重要性についてである。
それは、同研修の内容があまりにもひどすぎるからである。昨年に受講した際の私
の感想は「馬鹿にされているのかと思った」である。
ソーシャル・マネジメント、ケース・マネジメントの知識と経験が乏しい人たちが
研修カリキュラムを作成するとこうなるということがよくわかる粗末な内容だった
ので、ただでさえ更新制に対して大いに疑問を感じている人にとっては、怒りにも
似た感情を持ったことだろう。
もしも日本介護支援専門員協会が、現在実施されている法定研修の内容を把握して
いないのだとすると大いに問題があるし、把握はしていても理解ができないのだと
するともう終わっている。
予てからこの協会の存在意義に疑問を感じていた私としては、更新研修の廃止とと
もにこの協会も解散した方が良いのではないかと心の底から思う。