北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

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みのりの丘代表ブログ

1+1が2とか3の結果を生むから

2025.7.28

昨年施行された介護保険制度改定の俎上にのぼるはずだった「訪問と通所を組み

合わせた新しい複合型サービス」が、次回の介護保険制度改定に再登場させるべく

審議されているらしい。

 

新しい複合型サービスは、通所介護の事業所が利用者に必要な訪問サービスも提供

できるようにすることで、現場がより柔軟に支援を展開できる環境を作る狙いがあ

り、人材不足が深刻化する高齢者介護業界にとっては切り札となり得る存在と期待

されていた。

 

しかし、昨年施行された介護保険制度改定で審議された内容は、人員配置基準は

そのままで通所サービスと訪問サービスの人員を状況に応じて柔軟に変更すること

ができないといったものだった。

本来一体的な運営に期待されていたことは、単独の通所サービスや訪問サービスは

事業としての効率が悪く、ご利用する方にとっても使い勝手が決して良いとは言え

ない状況を解消するものであるはずだ。

にもかかわらず、当時のポンコツ審議委員によって狙いとはかけ離れた結論が導き

出されてしまい、参入する事業所がいるはずもなくお蔵入りとなってしまった。

 

援助を必要としている高齢者を取り巻く状況は、常に一定ということはほぼなく、

不安定で変化に富んでいる。

当方が運営する多機能サービスのご利用者から、「今日は通いではなくて訪問で

対応してほしい」、「しばらくは通い(訪問)のみで対応してほしい」といった

具合に、その日の体調や介護環境の変化などによって対応の変更を求められること

は日常的におきていて決して珍しいことではない。

そのため、対応する我々には即応性と柔軟性が求められる。まして、限りある人材

を駆使したうえで、そういった対応が求められるとなると、一体的な運営という

形態をとらなければ相当難しい。

 

単独の通所サービスや訪問サービスは、自前でこうしたニーズに応えることができ

ないため、ご利用者はその都度各事業者との契約が必要になるなど煩雑な手続きを

求められるし、事業者もご利用者との継続的な支援が断絶されてしまうことにも

つながるため、誰にとっても望ましい状況ではなくなる。

 

にもかかわらず、ポンコツ審議委員は、A事業とB事業が隣り合った場所で運営する

ことが「一体的な運営」だと思っていたようだ。

彼らの発想は、”1+1=2”という何の変哲もないものだ。そんな当たり前のこと

なら、わざわざ新たに投資し煩雑な手続きを経てまで参入する必要などない。

1+1が2とか3の結果を生むから、財政や人材不足を解消する手立てとなるし、

事業所が参入に手を上げるのだろう。

 

我々介護の現場の人たちは、人材不足の中で必死にご利用者のニーズに応えようと

尽力している。

新しい複合型サービスが、次回の介護保険制度改定に再登場させるべく審議されて

いること自体は非常に喜ばしいことではあるが、ポンコツ審議委員によってお蔵入

りにされることだけはごめん被りたい。

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