先月、江別市内の医療機関で2カ月間職員への給与が未払いとなっているとの報道
があり、市内の関係者に衝撃が走った。
外部の者には詳細を知る由もないため、この場でその内容を語ることは避けたいと
思うのだが、当事者の皆さんのご苦労を考えると心中お察し申し上げたい。
以前当ブログで、高齢者介護業界について「弱肉強食、大規模至上主義がますます
加速してきた」と申し上げたが、医療の業界ではその大分前からこのような状況に
なっている。
地域性はあるものの一般的には「200床未満の医療機関は今後運営が難しくなる」
と言われている。それは、200床未満の医療機関の診療報酬が、病床を持たない
診療所と類似する体系となっており、身近なかかりつけ医の役割を求められている
からである。
つまり、高度な医療を提供する大病院と差別化されて、”老人病院化”してしまうため
自ずと報酬単価が下がって運営が難しくなるのである。
診療所と違って小回りが利かない分、持っている病床が足枷となることも多い。
時代は、人手不足と財源不足へと変わってきた。小規模病院は性質上、事業効率が
悪く人手とお金がかかるため、益々運営が難しくなることだろう。
そのため、少しずつ事業規模の拡大を図ってきた病院あれば、老人保健施設等へ
転換した病院もあるだろう。
医療業界も介護業界も、今後益々こうした状況が加速していくだろう。
そのことが「良いことか悪いことか」ではなく、状況に合わせた経営判断が必要と
いうことに尽きる。
