北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

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みのりの丘代表ブログ

福祉用具貸与のみケアプラン(その2)

2025.9.5

前回、「介護保険適応の福祉用具貸与については思うところがある」と申し上げた。

 

介護保険サービスに位置付けられている福祉用具には、貸与を前提とした車いすや

特殊寝台(電動ベッド)などと、購入を前提としたポータブルトイレやシャワー

チェアなどがあり、紙おむつや比較的安価な介護用品は、介護保険対象外となって

いる。

 

福祉用具の購入品目は、いくら殺菌消毒したとしても使い回しがしにくいトイレや

浴室関連の品物が多く位置付けられている。

福祉用具の貸与品目は、比較的高価で殺菌消毒することで使い回しに適した品物が

多く位置付けられている。

 

しかし現状を見ると、「福祉用具の貸与品目が比較的高価」ではなくなってきている

ように思う。そのため、福祉用具の貸与を介護保険適応とすべきではなくなってき

ているように感じる。

 

たとえば、介護保険サービスに位置付けられている福祉用具貸与品目に『歩行器』

がある。介護保険制度開始当初の20数年前には、開発も物流も今ほど進んでいな

かったこともあり、種類も少なく購入すると数万円は下らない商品ばかりであった

が、開発や物流が進むにつれて、数千円で購入できる商品が種類やデザインも含め

て増えた。実際、そういった品目をホームセンター等で自費購入して使用している

方がたくさんいらっしゃる。

 

さらに言えば、福祉用具貸与品目の『特殊寝台(電動ベッド)』に至っては、当初

新品の購入価格が数十万円と高価であったが、今は家具を取り扱う量販店では数万

円で購入することができる。それにこの品目は、原則として軽度要介護者の介護保

険適応が認められていないため、保険外の自費でレンタルしている方がたくさん

いらっしゃる。つまり、すでに介護保険外での流通が確立しているということだ。

 

ただ、こういった議論が議題にあがると「介護保険サービスから外すとメンテナン

スや安全性の確保が難しい」とか「不用になった後の処理が困る」という反対意見

が福祉用具事業者やご利用者から起きる。

しかしそれは違うだろう。

 

これまでも、置き型の手すりが洗濯物の物干し代わりに使われていたり、電動ベッ

ドなのに常時電源が抜かれた状態で使用されてたり、車いすが物置の奥底に眠った

ままになっているといった状況をいやというほど見てきた。

「メンテナンスが大事」とか言いながら、福祉用具事業者は使用内容を全然把握し

ていないか見てみぬふりをしていることが非常に多い。

 

それに、一般の商品にもメーカー保証や販売店保証が付いている物が多く、有料で

さらに手厚い保証を受けることもできたり、購入時にリサイクル料を支払っている

ので不用となった後の処分も引き受けてくれる商品もある。

福祉用具についても同様の取り扱いとすればよいだけの話だ。

 

もうそろそろ、福祉用具は販売のみとして、貸与を介護保険から外すことを考えて

もよい時期に来ているのかもしれない。

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