先週末に厚生労働省から「全国的にインフルエンザが流行シーズンに入った」との
発表があった。
この発表は、9月22日~9月28日の感染症発生動向調査で、インフルエンザの
定点当たり報告数が流行開始目安となる1を上回った(1.04:定点数/全国に
約3,000か所、報告数/4,030)ことから、今年もインフルエンザが流行
シーズンに入ったとのことだった。 今回の発表は、昨年より1か月近く早い。
ただし、都道府県別に数値を比較すると北海道は0.57とまだ流行開始目安には
至っていない。「だから北海道はまだ大丈夫」というわけではないのだが、沖縄県が
8.98と極端に高かく、南の方の地域や大都市部が比較的高いことから地域格差
がかなり大きい印象にある。
今年は夏がかなり厚かった日が多く続き、室内で冷房を多く利用したことによって
インフルエンザウイルスが好む”乾燥した状態”をつくったことが影響しているとか
大阪万博や沖縄県のテーマパークの開園により外国人が多く日本を訪れたため、
流行が早まったなどと言われているようだ。
先ほど、「北海道は、まだ流行開始目安には至っていない」と申し上げたが、仕事や
旅行で人流が盛んになるこの時期にあっては、北海道の流行時期が昨年より早くな
ることは避けられないだろう。
そのため室内の温度は20℃以上、湿度は50%以上を保つように心がけた方が
よさそうだ。ただし難しいのは、加湿をしすぎるとカビの発生につながるため、
高湿度になりすぎないようにも注意なければならない。
私も今年は例年より早くインフルエンザ予防接種を受けようと考えている。
皆さんも予防と体調管理にはくれぐれもお気をつけ頂きたい。
