北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

将来への投資

2018.10.11

今月に入り、京都大学特別教授の本庶先生が『ノーベル医学・生理学賞』を受賞

したニュースが飛び込んできた。

同じ日本人として、大変誇らしいことであり、本庶先生の記者会見がとても素晴

らしい内容であった。

 

同先生は会見で

「・・何が正しいのか何が重要なのかわからいところで、この山に向かってみんな

で攻めようということはナンセンスで、多くの人に、できるだけたくさんの山を

踏破して、そこに何があるかということをまず理解したうえで、どの山が本当に

重要な山かということを調べる・・(中略)・・もっともっとたくさんの人に

チャンスを与えるべきだと思います。」

と、おっしゃっていた。

 

人はどうしても、

費用対効果を求めるため、効果が目に見えてわかりにくい事柄には、投資はしに

くくなる。これは、国を含めた行政機関も同じである。

 

同先生は、

「当たるか当たらないかわからない研究に対して、国は助成しない。しかしそれ

では、将来大きな成果を上げるであろう優秀な人材が育たない。」

と言いたいのではないだろうか。

 

当然、国も都道府県も市区町村も各ご家庭も、財源や人員は限られており、無い袖

は振れず、それぞれが思考する優先順位もあるだろう。

 

しかし同時に

目先のことばかりに捕らわれていると、中期長期的な将来に大きな損失を受ける

こともある。そこの見極めとバランス感覚が重要になるだろう。

 

私たちは、来る『超高齢少子社会』に向けて、行政やサービス事業者に頼りすぎず

地域での助け合いに重きを置いて、自らの手で住みよいまちづくりを実現しようと

奔走している。

 

しかし、

このような動きは、目に見える効果が得られにくいことから、行政はもとより、

地域住民からの理解も得られにくい。

 

ただ、はっきりしていることは

こうした動きをとっている地域と、とっていない地域とでは、『住みやすい』と

いう実感が大きく変わってくる。

これはそうは遠くない将来の話しで、10年以内に必ず来ると考えている。

 

私たちは、こうした動きの理解が得られるように、懇切丁寧に説明を繰り返すと

ともに、動きを緩めずに邁進したい。