昨日、厚生労働省が公表した2025年の人口動態統計によると、昨年の出生数が
過去最少を更新し、前年より1万5179人少なくなったらしい。
減少はこれで10年連続となり、少子化に歯止めがかからない状況がはっきりした。
また、死亡数から出生数を差し引いた人口の自然減は89万9845人となり、
人口の減少にも歯止めがかかっていない。
少子化も人口減少も、様々な社会的要因や背景が影響しているため、一概に原因は
あれだこれだと断定することは難しいように思うのだが、それでもこうした現象は
自然な流れによる必然と思ってしまうところがある。
なので、社会全体で生活しやすい環境を整える取り組みは大いに結構なことだが、
無理やり子供を産み増やそうとしたり、人口を増やそうとすると大きなひずみが
生まれるように思えてならないので、やめた方が良い。
自然と減っていくものを受け入れる段階に入ってきているのではないだろうか。
人口動態統計としては、少しづつ減少していくと捉えてよいのだが、高齢者介護の
分野においては、高齢者人口は未だに増え続けるが、担い手となる生産年齢人口は
減り続ける需要過多で供給不足の状況に陥っていると捉えなければならない。
ここのところ立て続けに、老人ホーム等で入居者が職員から暴力を受けて死傷する
事件報道が相次いでいる。これは”虐待”などと言う言葉で片づけてはいけない歴と
した犯罪行為だ。
無論、これまではそういった事件は一切なかったというつもりはない。ただ、ここ
のところ急増しているように思えてならない。しかも事件化されて報道されている
事例は氷山の一角であろうと思う。
先ほど、「無理やり子供を産み増やそうとしたり、人口を増やそうとすると大きな
ひずみが生まれるように思えてならないので、やめた方が良い」と申し上げたが、
同じように、「十分な人材が確保できていないのに幅広い分野に介護の専門職を配置
すると大きなひずみが生まれるので、やめた方が良い」とも申し上げたい。
国は今懸命に「介護職員の処遇改善」を進めている。それはそれで結構なことでは
あるが、処遇が良くなれば万事解決するという状況ではない。先ほども申し上げた
”ひずみ”を解消することもまた重要であろう。
もういい加減、軽度要援護者に介護の専門職を潤沢に配置する基準はやめるべきだ
し、公的社会保険サービスからも外すべきだろう。
先日、テレビで「麻雀デイサービス」を売りにしている事業所のコマーシャルを目
にしたが、こんなものに大切な公金と介護の専門職を使ってよいのだろうか。
やるのは構わないが、どうせやるなら民間サービスにしてもらいたい。
人もお金も無駄遣いできる時代はとうの昔に終わっている。
