北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問介護施設を運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

孤独を考える

2026.5.12

身近なところでも、詐欺メールの対応に苦慮している方々の話をよく聞く。

介護現場では、担当するご利用者が詐欺メールに反応してしまい、慌てて削除処理

を行うといったことが頻繁にある。

 

ただし、詐欺メールに反応はしても、詐欺師が狙う入金手続きができないご利用者

が多く結果的に大事に至らないという、何とも笑い話のような場合もある。

しかし、実際に被害に遭ってしまえば笑ってなどいられない。我々としては、今後

もご家族や関係機関と連携を密にして対処していきたい。

 

それにしても、明らかに詐欺であることがわかるような内容であっても反応して

しまう人が後を絶たないのはなぜなんだろうと考えてしまう。

無論、内容や受け取る側の状況によって反応してしまう原因は様々あるのだろうが

その理由の一つには”孤独”があるように思える。

 

実際にあるご利用者とお話しした時に、その方が「(詐欺と)何となくわかっていた

けど寂しくてね」とおっしゃっていたことが印象に残っている。

孤独は、”一人暮らしだから”という単純な状況から生まれるものではない。3世帯の

大家族の中にあっても孤独を感じることは多くある。それは、「自分は家族の役に

立っていない」とか「存在意義を見出せない」といった思いから孤独を感じること

がある。

 

高齢になって仕事や子育てなど一定の役割を終えた方、病気やけがでハンディキャ

ップを背負ってしまった方等が感じる「社会あるいは家庭からの疎外感」が孤独を

生むことが多くある。

ただし、このことは高齢者等に限ったことではない。若者や現役世代であっても

同様に孤独を感じる人は少なくないのではないだろうか。

 

その結果、詐欺メールとわかっていても開いてしまったり、これまでほとんどなか

った信仰心が芽生えて入信する人が増えるのだろうと思う。

人は誰であっても社会を構成する一員であり、「役に立っていない」などと言うこと

はないのだが、本人が実感できなければ周囲が何を言ってもあまり意味がない。

 

当方では、開設当初から高齢者であっても障害を抱えている方であっても社会参加

を実感することができる取り組みを様々な形で行ってきた。

幸いにして、商店街という立地も手伝って実現できた活動も多くある。今年も色々

と企画を検討しているところである。

”介護予防”などというチープな活動ではなく、本当の意味で地域の方と共に生活

することを目指した活動を今後も続けたい。

 

結果として、孤独感が緩和される方が増えて、詐欺師が商売できなくなればいう

ことはない。

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