北海道江別市でケアプランセンター、小規模多機能ホーム、デイサービス、訪問看護ステーションを運営するみのりの丘グループ

みのりの丘

みのりの丘代表ブログ

通所介護(デイサービス)の役割と今後(その2)

2018.11.17

昨日に引き続き、通所介護(デイサービス)の今後について書いてみたいと思う。

 

同事業の今後の在り方は、大きく分けると二つの方向性ではないだろうか。

①時代の流れに抗って、『高齢者の社会的孤立の解消、心身機能の低下予防、家族

介護負担の軽減』すべてを網羅した従来型の事業

②『心身機能の低下予防』に特化した事業

のいづれかの道を歩むことになるのではないかと思う。

 

ただし、①・②のいづれの道を選択したとしても、介護報酬の減額という流れに

逆らうことはできないので、ひと工夫が必要になってくるだろう。

 

①の事業を実施する場合には、

介護保険外サービスも併せて行うことになるのではないかと思う。

つまりは、『介護保険制度では認められていない、或いは制度を使うまでもない』

些細な支援について、『自費サービス契約』を結ぶということである。

その支援とは主に、ゴミ捨てや買い物の代行などが当てはまると考えられる。

また、専門スタッフを減らし、ボランタリーな支援者や補助スタッフを増やす人員

体制を敷く必要性があるだろう。

さらには、規模をより大きくして、スケールメリットが活かせる状況を作っておく

必要もあるだろう。

逆の見方をすると、小規模な事業体は運営維持が難しくなり、廃業に追い込まれる

可能性が高くなってくる。

 

そうした場合には、地域の支え合い活動や高齢者クラブ、ボランタリーな活動、

または小規模多機能型居宅介護とのすみわけが求められてくる。

 

いずれにしても、

介護保険制度の創設当初、『介護の万能選手』と持てはやされた通所介護(デイ

サービス)は、『中途半端な何でも屋』に成り下がろうとしているように感じる。

 

少し長くなってしまった。

②については、いつの日にか書いてみたいと思う。