昨日に引き続き、通所介護(デイサービス)の今後について書いてみたいと思う。
同事業の今後の在り方は、大きく分けると二つの方向性ではないだろうか。
①時代の流れに抗って、『高齢者の社会的孤立の解消、心身機能の低下予防、家族
介護負担の軽減』すべてを網羅した従来型の事業
②『心身機能の低下予防』に特化した事業
のいづれかの道を歩むことになるのではないかと思う。
ただし、①・②のいづれの道を選択したとしても、介護報酬の減額という流れに
逆らうことはできないので、ひと工夫が必要になってくるだろう。
①の事業を実施する場合には、
介護保険外サービスも併せて行うことになるのではないかと思う。
つまりは、『介護保険制度では認められていない、或いは制度を使うまでもない』
些細な支援について、『自費サービス契約』を結ぶということである。
その支援とは主に、ゴミ捨てや買い物の代行などが当てはまると考えられる。
また、専門スタッフを減らし、ボランタリーな支援者や補助スタッフを増やす人員
体制を敷く必要性があるだろう。
さらには、規模をより大きくして、スケールメリットが活かせる状況を作っておく
必要もあるだろう。
逆の見方をすると、小規模な事業体は運営維持が難しくなり、廃業に追い込まれる
可能性が高くなってくる。
そうした場合には、地域の支え合い活動や高齢者クラブ、ボランタリーな活動、
または小規模多機能型居宅介護とのすみわけが求められてくる。
いずれにしても、
介護保険制度の創設当初、『介護の万能選手』と持てはやされた通所介護(デイ
サービス)は、『中途半端な何でも屋』に成り下がろうとしているように感じる。
少し長くなってしまった。
②については、いつの日にか書いてみたいと思う。