先日、イギリスの公共放送BBCが選ぶ、『世界に影響を与えた今年の女性100人』
に、日本人の90歳の女性(高見澤さん)が選ばれたという報道を目にした。
高見澤さんは、「2020年の東京オリンピック・パラリンピックで日本を訪れた
外国人に道案内ができるように英語を話せるようになっておきたい。」とのこと
で、英語の勉強を続けており、そのことが称賛されたらしい。
きっかけは、お孫さんとのlineのやり取りの中で、孫が出した英単語のクイズを
祖母が答えることから始まったそうだ。
数日前に、90代のご利用者宅へ訪問して、その方と面談した際に「年を取ると何か
と億劫になる。何かしようと思っても年寄りのくせにと思われるのではないかと
心配になる。自宅から一歩でも外へ出れば、誰かに迷惑をかけるのではないと考え
てしまう。」とお話しされていた。
90代という年齢から取り上げた話題ではあるが、どの世代にも共通している話題の
ようにも思える。
10代、20代でも閉じこもりがちな方はたくさんいる。一方で、若いころに受けた
障がいを乗り越えて、パラリンピックへの出場を目指して、もう練習に励んでいる
方もいる。
自力では、『乗り越えることが難しい壁』が存在することは多分にあるが、
重要なのは、年齢や障がいの有無ではなく、『本人の考え方や周囲の支え』
ではないかと思う。
一人で抱えきれない課題があれば、思い切り周囲に手助けを求めてもよいのでは
ないだろうか。
今回支えてもらった人が、別の場面で支える側になることもある。
こうした『支え合い』で暮らしは成り立っているように思う。